書籍内コラムを書かせていただきました!
先日手元に届いたこの書籍
その中のコラムのひとつを執筆させていただきました。
こんなちゃんとした本に自分の文章が載るなんて初めての経験!
錚々たる執筆陣による、かなり重厚でしっかりとした学術本です。
心理系や社会福祉系、教育系などの大学の教科書にも採用される可能性があるんですよ〜。
執筆のお声がけをいただいたのは2023年に心理臨床学会で自主シンポジウムでの話題提供者をさせていただいた流れから。自分の活動を、『社会正義』という文脈で見るきっかけになりました。
コラムタイトルは
「学びの多様化」の促進
―不登校という社会課題の解決に向けて―タウンスクーリングという試みー
『心理支援における社会正義アプローチ
ー不公正の維持装置とならないためにー』誠信書房2024 コラム4
日本の学校教育において、不登校が問題として認識されて50年近く経過しました。それから今日まで年々不登校は増え続け、特にこの10年は増加率も加速し、コロナ禍の影響も受けて、2023年度の発表(2022年度の実態調査)では、義務教育段階の不登校児童生徒が全国で30万人を超えました。
不登校には長らく「子ども本人の問題」「家庭の問題」とされてきた歴史があります。偏見にさらされ、社会的に不利な状況に追い込まれた親子は相当数に上るでしょう。2023年現在でも、いまだこの価値観が払拭されたとは言えませんが、当事者や保護者、支援団体が、「不登校は当事者の問題ではなく、日本の学校教育、ひいては日本社会の構造的問題である」と声を上げ続け、ようやく社会や学校が変化しつつある兆しがあります。
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