一人文芸倶楽部Tower117の2020年を振り返る
こんにちは。一人文芸倶楽部Tower117です。
今日は2020年の活動を振り返りたいと思います。
まず一人文芸倶楽部Tower117を発足させたことが大きい。といっても文字通り一人でやってるので「こういう名前の一人サークルにしよう」と思って、詩の筆名塔野夏子で2002年から運営していたサイトTower117を、一人文芸倶楽部Tower117名のものに作り替えて、詩以外の創作のことも扱うようにしたというだけだけれども。あとツイッタとこのnoteを始めた。
で、今年は私史上空前の、いろいろ発信した年だったなと。質はともかく量は。量もあくまで対自分比で多かったというだけだが。
自分にとって大きいのは塔野夏子の個人詩集『錬銀術』(私家版)を作ったこと。『透明塔より』(絶版)を出してから22年、第二詩集を作りたい気持ちはあれどなかなか動けなかったのが、一人文芸倶楽部Tower117を立ち上げた勢いで気持ちにスイッチが入ったようなところもあって、作った。めでたしめでたし。制作過程の話、いただいた感想の話、作って感じたことの話、興味ありましたらどうぞ。
あと、以前から投稿させていただいている現代詩フォーラムに、今年は22篇投稿できた。最近の私としては書けた年だったと思う。
五行歌の南野薔子としては、栢瑚五行歌部(仮)の一員としていろいろ発信する機会があった。栢瑚五行歌部(仮)の2020年については栢瑚のアメブロに記事を書いたのでよろしければごらんください。
それから、長く参加させていただいている九州五行歌会、新型コロナの関係もあり、私は今年はリアルでは三回しか出られなかったが、ネット掲示板が開設され、そこでの歌会や、五行歌を使ったさまざまな余興を楽しんだ。それらの一部については九州五行歌会*紙媒体部さんのnoteにありますのでどうぞ。私のnoteにも感想が一本あります。
毎年の全国五行歌会が今年は文書大会になり、参加した。400名超の参加ということで、作品集が読み応えてんこもりで楽しかった。
また、ひげっちさんや羽田怜花さんが主催されたオンラインで開催された五行歌会にも参加させていただいた。リモートでつながる五行歌会にはそれとしての楽しさがあることを実感した。
そして「第6回恋の五行歌」公募で銀賞をいただいた。ありがたい。作品は『恋の五行歌 キュキュン200』(市井社)に収録されているのでよろしければ。
「第2回ひつじが文学賞」には文章+五行歌で応募。賞は獲れていないが、ブックバーひつじがにいらっしゃる皆さんに読んでいただけたなら嬉しい。
そういえば今年は五行歌に関する文章を二本書いた。いずれも依頼者が漂彦龍さん。一本は漂彦龍さんの五行歌集『コラージュ』(市井社)の書評。もう一本は漂彦龍さんが主催する関門五行歌会の冊子『ぺんで』。どちらも役割を果たせたのか不安ではあるが。
所属している月刊『五行歌』誌には無事に毎月投稿できた。巻頭や佳作にそこそこ採っていただけた。
詩歌や文章で、いろいろな企画に参加させていただいた。
ペーパーウェル04(テーマ:文具)では詩のポストカード、短歌と俳句のポストカード、文章のペーパーを出させていただいた。
ペーパーウェル05(テーマ:旅)では詩と五行歌と短歌と俳句のペーパーと、文章のペーパーを出させていただいた。
ちょこっと文芸福岡の折本フェアには詩と五行歌と短歌と俳句の折本を出させていただいた。
また、折本フェアに出した作品は#web夏企画にも出させていただいた。
そして短歌初心者なのに図々しく、短歌関係の企画にも若干参加。
谷じゃこさんの企画されたフリーペーパー『五月の公園』に一首。これが桐野黎として何かに作品を出した最初だったかと。
上記ペーパーウェル04でななさんが企画された『日々彩紙』にも一首。
千原こはぎさん企画の『獅子座同盟』に七首。
うさうららさん企画の#短歌ハッシュの11月号と12月号に一首ずつ。
「うたらば」さんのいくつかの企画に数回投稿したが採用には至らず。でも楽しい。
それ以外にも、ツイッタ上の企画に随時投稿したり、あるいは企画がなくてもふらっと出してみたりしていた。
あと、このnoteに創作をめぐる話や、それ以外の雑談系の文章も書くようになって、それも楽しい。
こんなところかな。
ただ、なんだかんだ云って、書いた文字の産出量が一番多いのは準メンバーである、えのきなのである。そして、私の書いたものの中で、これまでの生涯全体で見ても、読んでくださったのべ人数が一番多いのはどう考えても、えのきによるブログ「羽生結弦選手について地味に語ってみる。」なのである。もちろんそれは羽生結弦選手というコンテンツの力が偉大なわけで。でもまあ、羽生結弦選手ないしはフィギュアスケートに興味がおありの方で、長文が苦にならない方にとっては暇つぶしにはなるブログだと思いますのでよろしければどうぞ。
基本的にはハイパーグラフィアの気があることもあって、自分が書いて自分が楽しければいい人なのだが、いろいろと関わってくださる方がいらして、企画など運営してくださる方がいらして、また私の作品を読んでくださったり感想をくださったりする方がいらして、それはやはりとてもありがたいことだとしみじみ感じている。
また、さまざまな場を通じて、多くの方の作品を読む機会も今年はぐんと増え、いろいろな楽しさと刺戟をいただけた。それも本当にありがたい。
最後になりましたがこの場を借りてお礼申し上げます。今年一年、さまざまなかたちで私に関わってくださった皆さま、本当にありがとうござました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
おまけ:
この記事が参加している創作TALKという企画のサブテーマが「創作と新型コロナウィルス」である。ううむ……。新型コロナウィルスと関係なくすでにほぼ在宅ワーカーだったし、もともと引っ込み思案出不精なので、そういう意味では新型コロナウィルスの影響を受けてなくてすみません、という感じ。「人の集まる場所に行かない」「できることはネット経由で」という状況にはむしろ人並み以上に適応してしまってなんかすみません。
あと、創作物に新型コロナのことが直接的には出てこない。あんまりリアリティを書くタイプではないので。ただ、新型コロナ禍について、もちろんいろいろ考えたり思ったりすることはたくさんあるわけで、そのことが間接的にじんわりと出ている部分はまあ、あるのかなと思っている。