「とは」とは
「とは」
日本語を使う人たちであれば、一度は使ったことがあるであろうこの言葉。
「〇〇とは何ですか?」と人に聞いたり、「~とは」と検索したり、何か疑問に思ったことを知るときに「とは」を使う。
でも、この「とは」ってどういう語源からきているのかを知っている人は少ないだろう。
私も調べるまで知らなかった。
ということで今回はこの「とは」について調べてみようと思う。
「とは」の意味
そもそも、「とは」とはどういう意味なんだろうか。とりあえずGoogle先生に聞いてみることにした。
どどん
・・・「とは」はどこへ行ったんだろう
仕方ない。辞書たちに聞いてみよう。
まとめると、「とは」には以下の意味があるらしい。
対象を取り上げる・強調するときに使う「とは」
助詞としての「とは」
1.対象を取り上げる・強調するときに使う「とは」
これはざっくりいうと、「とは」の前にある言葉に対して感情を乗せたり、強調したりする際に使うらしい。例えば
「あんなひどい人だとは思わなかった!」とか「生きるとは難しいね」とか。
ちょっと例がネガティブになったのは微妙ではあるが、とにかくこういうことらしい。
2.助詞としての「とは」
では、2.助詞としての「とは」はどういうことか。
実は、「とは」を文法の視点で見たときに、2つの言葉に分けることができる。もちろん、2文字しかないので、「と」と「は」になる。
この「と」は接続助詞または格助詞、「は」は助詞の意味を持っている。 接続助詞・格助詞といった助詞は会話の方向性をコントロールする役割を持つ言葉である。
もう古典とか現代文とか忘れたよ、とそっとページを戻ろうとしたそこのあなた、ちょっと待ってほしい。私も終わらせたいから。
結局のところ、1の「とは」も、2の意味の「とは」も、強調をするために使っているといっても過言ではないのではないか。
知らない言葉を使うときに、「とは」を使うのも、それ以外で使う場合も、「とは」の前の言葉にフォーカスしているのである。
大阪弁にもあった⁉「とは」
大阪弁にも「とは」という方言があるのをご存じだろうか。(私は初めて知った)
全国大阪弁普及協会という、大阪弁に特化した方言を紹介している協会が「とは」について解説している。
大阪弁の「とは」には強調以外に「打消し」の前に使うというのだ。これは今までの意味にはなかったものだ。
この打消しに使う「とは」は上記に挙げた「とは」の使い方よりも、「とはいうものの」といった際に使う「とは」に近い気がする。
まとめ
「とは」とは、「とは」の前にあるものを強調する意味を持っているといえる。わからないものを聞く時の「とは」も、感情を乗せていう「とは」も、「とは」の前の言葉にフォーカスしていることには違いない。