【気まぐれエッセイ】Aitai
Aitai/加藤ミリヤ
昔遊んでいた彼とのエピソードに少しだけ似た歌詞を見て、私はこの曲を、勝手にその恋のテーマソングに決めた。
そして勝手に、酔いしれた。
彼を迎えにいくとき、彼を送った帰り、車の中でひとり、何度も何度もリピートした。
今でもこの曲を聴くと、あの頃のことを思い出す。
でもそれは彼とのことじゃなくて、あの頃の、私のこと。
色んなことが上手くいかなくて、コンプレックスだらけで、現実逃避していたかった、無理やりにでも舞い上がって色んなことを忘れていたかった、悪い女の子に一度くらいなってみたかった、そんな、あの頃の私のこと。
男の人と寝たくらいで現実逃避できるような年はとうの昔に過ぎたけど、この曲は今でも私の胸を懐かしさでいっぱいにする。
1つの恋につき1曲のテーマソング、決めておくのってありかもしれないね。
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