見出し画像

株価急落、ここは買い場か?


「勢い使い尽すべからず」

人間というものは調子に乗りやすいものである。
神様がそのようにつくっている。
しかし、調子に乗った時が、実は一番恐ろしい時であることを神様は教えてくれていない。
そのことは経験してきて誰でも判るようになっているが。
相場世界にも雲一ツない日本晴れの絶好調の幸運時こそ、知らぬ間に破局の種が蒔かれているこということが多い。
人は、不幸の時や、逆境の時に不幸がはじまるものでない。
破局というものは、ツイている時にその兆しが発生している。
健康な時に、病気の原因をつくるようなものである。

鏑木 繁 著 「先物の世界・相場の張り方」より 


2週間前から市況一変。
株価は急落、円相場は急騰しています。

円相場に関しては7月3日のnoteで円急騰を警戒した方がいいと記していました。

半導体株に関しても7月19日のnoteでお伝えしたように、私は6月の時点で会員様には警戒を促していました。

但し、基本的には株価トレンドを重視します。
ですので日経平均株価・TOPIX等の株価指数に関しては、7月上旬まで会員様には“モメンタムを意識すべき”とし、上方向をイメージしていたのですが・・・
7月12日の急落時に“脱兎の如く逃げるべし”とスタンスを変更。
こちらも警戒を促していました。

積立投資家はそんな戯言に耳を貸す必要はありません。
根性が試される局面。
長期的には報われることを信じて淡々と積立を続けるのみです。

恐らく、長期的には報われる可能性が高いです。
しかし、その過程ではストレスに晒される場面があるでしょう。

積立投資というとマーケットタイミングを予想せずに淡々と積み立てていくだけですのでストレスフリーのような気がしますが、全くそんな事はありません。

今の急落はまだ2週間程度の話ですが、今後株式市場に冬の時代が到来した場合、長期間大きなストレスに晒されます。

それでも信じて積立を継続出来るかどうかが才能と言えるかも知れませんね。

日経平均株価 日足チャート

一方、マーケットタイミングの予測や銘柄選定でリターンを得ようとするアクティブ投資家は齷齪せねばなりません。
マーケットの変動は寧ろチャンスと前向きに解釈すべきでしょう。

とにかくアクティブ運用、パッシブ運用、いずれにしても身銭を市場に投じる場合、ストレスは避けられないということですね。

さて、7月もあと3営業日ですが7月の日経平均株価は非常に意地悪な動きになりました。月初の上昇分を全て吐き出し、一気に6月安値を試すような展開になっています。

ここ数日であった大きなイベントと言えばバイデン米大統領の撤退、後任カマラ・ハリス氏の台頭、
国内の政治では、河野デジタル相の日銀に追加利上げを求める発言が話題になりました。

こうした材料を嫌気して株が売られているとは言いませんが、少なくとも株式市場はそれらのイベントを好感していないようです。
後は決算を発表した米国のTesla、Alphabetの急落が気になるところ。

国内でも間もなく決算シーズンに入りますが、幾ら業績が良くても株価にはバリューがあって既にその業績を織り込んでいる可能性があります。

ですので、素直に業績が伸びているから買い、とは考えない方が良いでしょう。実際Alphabetの決算は悪くありませんでしたが、売られました。

特に流れが大きく変わるネガティブイベントが発生した訳ではありませんし、現時点で私はこのまま株価が沈んで行くとは思っていません。

ただ、私は何においても株価の動きを重要視します。
また、需給面では7月上旬の急騰が完全にダマシになってしまったというのが痛手過ぎますね💦

いまの急落は4月の調整とは明らかに違いますし、目先は来週の日銀会合・FOMCを通過するまで警戒スタンスで臨みたいと思います。








いいなと思ったら応援しよう!