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狐塚冬里
2014年12月19日 23:03
いやなんだ。きみがいないと認めるなんて。ずっと一緒にいてくれるって。あの言葉はうそだった?きみの言葉を信じてここまできたのに。何度心を折られ膝をつきそうになっても、きみのその言葉があったから前へ前へと足を進めたのに。それなのにどうして今、きみはここにいないの。心を覆い尽くす闇に低い呻き声を上げ、ニヒツはその細い体を濡れた地面の上から苦労して持ち上げた。まだ、冷たい雨は止まない。
2014年5月9日 00:01
木馬よ 木馬 どこへいく走れぬ脚で どこへいくどんなにお前が望もうとお前の脚では往けぬだろうそれでもわたしは行くのです愛しい人の待つ場所へ動かぬ脚をも切り捨てて愛する人の待つ場所へ星さえ見えぬ 暗い空光り輝く その姿木馬はついに 走り出すあなたの元へ 飛んでいく