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気持ちだもん。何でも嬉しいよ。

募金とか寄付と聞くと

なんか怪しい

と思ってしまいませんか?

私は思ってしまいます。

それには理由があります。
まだ若かりし頃、私はお金がありませんでした。

今もありません。

それはどうでもいいのですが、音楽大好きだった私は、よくはるばる新宿までレコードを買いに行っていました。

レコード…知ってる?

今で言うCDみたいなものです。
新宿の輸入レコード屋さんには、インディーズや日本では発売してない音源など珍しいものがあり、あれもこれもと買ってしまい、大体いつも帰りの電車代くらいしか残りませんでした。
その日もいつものように交通費を残してレコードを買い、帰路についていました。
すると募金箱を持った人が現れ、募金お願いしますと声をかけてきました。
「私帰りの交通費しかないんです。」
そう答えたのですが、何とその男性は驚いたことに

「いくらですか?じゃあそのうち○円募金してください。」

と言いました。

は?

はぁっ??

「いっいやっあのっ帰れなくなっちゃう。」
そう答えると、さらに驚いたことにその男性は

「世の中にはあなたよりもっと大変な人たちがいるんです。」

と言うのです。
その時、私は

恐怖

を感じました。

正義に捉われ、人を不幸にすることに何の罪悪感も抱かないヤバい人

と出会ってしまった恐怖です。
私は会話を諦め、駅からのバス代を募金して、その日は駅から歩きました。

正義感で善悪の見境をつかなくさせるもの、

それが

募金!

と心に深く刻まれました。
だから、寄付をお願いする立場になった今、寄付や募金をしてくれる人に怪しまれたり猜疑心を抱かせたり嫌な思いをさせたりしないように心がけています。
これは私個人の話ですが、ファンド系の講座で聞いた話だと、日本の寄付や募金文化が育っていない現実はあるようで、やはりそこには募金や寄付に対する

猜疑心

があるそうです。
もちろん私のような体験からだけではなく、

詐欺とか不正利用

のニュースなどを見て

どうせやっても有効に使われない

と思ったりしてる人もいると思います。
だから、寄付はしないけど

なんとか応援はしたい

って気持ちの方はいると思います。
よく峠工房はお菓子やお花、野菜、果物、本、おもちゃなどの寄付をいただきます。
どんな団体もそういう寄付も

とても嬉しい

ものだと思います。

そういうものだと

他に利用しようがないもの

なので、猜疑心も和らぐし、応援したい気持ちも伝わります。
いただく側からすれば、お金をもらって買うのも物でもらうのも

とても助かるしありがたい

のは同じです。

寄付も募金もそこに人が介在する限り、

くれた人の気持ち、受け取る側の気持ち

を想像して

お互い気持ちのいい関係を作ることが大切

なんじゃあないのかなぁと思います。


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