【22卒】自分は就活というより、哲学に向いていない
先日、リクルーター面談も受けた企業の選考の面接を受けた。
そこでまあいろいろ話したんだけど、話を聞く中で自分は就活じゃなくて哲学に向いてないのかなあと感じた。
これまで何度も哲学の記事を書いてきたとおり、私は人生や人間とは何かを考える、すなわち哲学は好きだ。
だけど、「哲学が好き」と「哲学が向いている/できる」は違う。
本当は哲学もどきを知っただけで、理解できていない。ただの学生だから当然かもしれないけど。
結局のところ自分自身を知ることができていなかったのだ。そして、実は自分自身知ろうとしていなかったのかもしれない。
自分は背伸びしないで初学者向けの哲学書を読むべきだったし、もっと正直になって自己分析とかするべきだった。
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就活においてやりたいことがない、は事実だ。どうせ学生目線のやりたい仕事なんてたかが知れてるしね。それよりは自分が興味を持てる、またはやりたい仕事でいいと思っている。
しかし、「仕事をやったことで将来どうしたい/どうなりたいか」は今からでも見つけることはできる。
私は働くことで、目の前のお客様、さらにそのお客様から別の人へ幸せを届ける手伝いをしたい。
そう考えるようになった原点として思い返すと、東北の被災地でつらい経験をしたはずなのに笑っている人を見て、つらい経験で悲しむよりも自分も誰かを笑わせるようにしたいと思った。
そういう観点から見れば、コロナ禍で制約があってきつかったサークルだって改善するために頑張れたし、コンビニバイトだってお客様にとってのイライラを抑えるために行った仕事だった。
コロナ禍でも自分たちは頑張るとかいうスーパーのバイトの考えは、以上の考えとは反するから合わなかったのかもしれない。
東北に行けば今まで隠れていた何かが見えてくるかもしれない。宣言解除されたら東北行こうかな。
人を笑わせるのは芸人にならないといけないとは思わない。人を動かすことが出来るようになりたいと思う。
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大人とは何か、社会とは何か、何のために働くのか、人間とは何か。
内定をもらいに行かないといけない、何なら就活塾とかしないと就活できないような就活は全く仕事の本質ではない。さっきも言った通り、学生にとってのやりたい仕事なんてたかが知れてるし、やりたい仕事につける可能性は非常に低いんだから、そんなこと考えてもしょうもない。これは事実だろうし変えるつもりは今はない。
ただ、自分のことを客観的に見てくれる大人とどれだけ味方につけることが出来るかが肝心であって、この考え方は必要だろう。
そのためには自分自身をしっかり考えないといけないし、自分自身のなりたい姿を見つけないといけない。
これは哲学というか仕事の本質に近づくための経由地の一つになるだろう。
答えがない問いを自ら考えていく。
就活は哲学だと思ってたけど、実際に私が失敗する理由としては哲学がちゃんとできていなかったからだと思う。
もしかしたら私は哲学に向いていなかったのかもしれない。
それを見つけるためには、働くしかないのかもしれないと思った。
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でも、それはそれで幸せだ。
あるテレビで、芸人のティモンディの高岸さんが一般人の夢を聞くというロケをやっていたんだけど、おじいさんに夢がないと言われたときの返しに「夢がないなら、選び放題ですね!」と言っていたらしい。
その番組を見たわけではなくTwitterかなんかで見ただけなんだけど、すごく印象に残っている。
夢に向かって突き進むのが素晴らしいとか、やりたいことがないのが良くないとかいう風潮もあるけど、違うと思う。
やりたいことがないってのは幸せだと思う。
本当に成功する優秀な人は、やりたいことが一杯あってそれをすべて叶えているように見えるけど、実は1つしかない。
「人を幸せにしたい」とか「最強になりたい」とか「世界で勝ちたい」とか。たまたま抽象的な言葉になったけど、それを実現する可能性が高いのは1つの目的・目標でそのためにたくさんの手段を用いればいいだろう。
幸せの可能性を狭めていないというのは良いことなのだ。
そうティモンディの言葉を聞いて改めて実感した。
やっぱり行動しないとわかるものもわからない。
就活を通して、何か自分自身がやりたいことという「答え」を導けたらいいなと思っている。
ある程度はキャラ作ってるだろうし、そもそも芸人があんまり好きじゃないんだけど、ティモンディの二人はもっと売れてほしいな。