週末のプチ田舎生活で、ボクらの価値観が変わった
若い頃は、海が好きだった。
いつか住むならば、海のそばと決めていた。
そんなボクが、山好きになったのは、いつからだろう。
世間で言えば、もうボクらは若者ではない。
そんなボクらは、週末になると八ヶ岳を目指す。
厳密にいえば、週末に田舎暮らしをしている。
ボクらというのは、僕と妻と息子とである。
僕と妻は、平日、発達に課題のある児童が通う、福祉事業所に勤めている。金曜日に仕事を終えたあと、夜、中央高速を走らせ2時間。
そこに、週末生活の拠点がある。
夫婦で同じ職場にいると、帰宅後も、ついつい仕事モードになる。
常に頭の中が、休まらないのだ。
3年前。世界中が、はやり病で混沌とする中、ある決断をした。
「せめて週末くらいは、仕事から離れた環境で過ごしたい」ということだ。
そして、そのような場所を探し始める。
ボクらの求める条件は、以下の様なものであった。
*自宅の神奈川県から、車で2時間程度で行けること。
*普段とは、まったく違う環境で、心が癒される場であること。
*空気が美味しく、自然がいっぱいであること。
そして、その条件でたどり着いたのが、八ヶ岳南麓であった。
富士山、南アルプス、八ヶ岳に囲まれた自然いっぱいの場所。
年間を通して、晴れの日が多く、日照時間も長い。
本当に、ボクらの求めている地であることを確信した。
何か月も、物件を探し、ようやくご縁があり、現拠点に巡り会えた。
ここには、ほぼ毎週末、来ている。
滞在時は、一切仕事のことは考えない。完全なオフモードである。
散歩をしたり、家庭菜園をしたり、映画を観たり、読書をしたり・・・と、普段できないことを、思い切りしている。
そんな中、最近、ボクらの価値観が変わりつつあることに気づいた。
八ヶ岳の地で週末を完全オフモードにすると、週明けの月曜日から、気持ちが新しく入れ替わり、完全にエネルギーが充電される。
「住む場所」というのは、充実感のある人生を送るために、極めて重要である、ということである。
だから、どこでも良いわけではない。
それぞれ、その人にあった「住む場所」を選んでほしい。
「住む場所」により、あなたの人生は、確実に変わる。
それが、自らの経験を通して、いま伝えたいことである。