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「とっちゃん」の話を書きたくて

 主人公は「とっちゃん」
 男の子です。
 北海道の太平洋沿岸の町で生まれました。

 たしかに地図で見るとそうなるのですが、とっちゃんの生まれた家のあたりからはとうに海は見えず、潮騒なんて全然聞こえません。
 北海道なら普通の、面積の大きな町(何度も合併もあったし)のことで、海岸べりから切り立った山までが町域でした。
 とっちゃんが生まれたのは、東西南北を山(丘)で囲まれていて、穏やかな静かな村です。
 とっちゃんの家の南側、2軒くらい行った先に大きな川がありました。北から南へ緩やかに流れて・・・水量は豊かで下流は曲がって、その先は森に消えていきます。
 北へ3分も歩くと村のメインストリート。スーパーや信用金庫があります。大通の北側には神社があって、大鳥居をくぐって参道を入ると長い石段(急階段)。山のてっぺん近くのお社は南方を見晴らかしていました。

 とっちゃんは小学校にあがった年に下流の港町に引っ越しました。昭和40年頃です。 

 海も山も川もとっちゃんのフィールド。人工物のほとんどない(港はあったけど)、厳しくも楽しい子ども時代です。

とっちゃんの生まれた村l海から見たら

3歳のころのスケッチ
猫 サケ  浜遠足


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