Tignes day13〜レース参加〜

島徳太郎_Tokutaro.Shima

2022年11月20日 05:06

13日目

起床

6:00起床

外は昨日の天気とは打って変わり、快晴。the day!
今日は昨日急遽エントリーしたスプリントレース参加。
朝から少し緊張高め。
朝食を7:00頃多めに食べ、栄養補給。

午前

レース受付のためいつもより少し早めに8:00出発。
いつもハイクアップをしているゲレンデの横のリフト乗場で受付。

日本のローカルレースよりもローカルすぎてちょっと笑ってしまう。フランスチーム主催のレースで、フランスのコーチのおばさまが40人くらいのゼッケンを抱えて順番に渡す。1人に40人ごった返しするんだからめちゃくちゃ容量悪いけどまたそれが面白い🤣

無事にゼッケンと乗車券、計測チップを受け取り、さらにその横の地下を走る登山列車に乗り込み3100mの終点へ向かう。昨日スキー場がオープンしたのもあり、スキー客とスキーモ選手で満員。

立山以来の登山列車でテンション高め。10分程で山頂駅に到着。そこはもう綺麗すぎて言葉を無くす。普段登りながら観てる景色を建物の中からいきなり開けるのでは見え方が違う！

そこから500mほど移動したところがレース会場。標高3200m…。登りで30m走っただけで苦しい。
会場入りしてちょうどコースインスペクション。
スタート100mの直線がいやらしい。

そこからジグは踏み固まって走れる斜度、トランジットエリアも広く動きやすそう。でも、下りは出だしからカリカリバーン、旗門もえぐれてバンクになってめちゃくちゃ難易度高め。最後はクイックにターンして次のトランジット。もう一度登り一度担ぎのセクションが入り、また板を履いて上まで。最後にゴール付近まで下り、手前でシールをつけて最後は20m程登ってフィニッシュ。
3回登り2回滑るコースレイアウト。

女性から先に1分間隔で1人ずつスタート。今回はスペイン、フランス、日本の3カ国のみ。女性は14人、男性は17人。僕は10時53分スタート。

スタートから100mキツすぎる直線。半分走り、斜度が急になってきてから歩く。ジグは走れるところを走り、あとはハイクでガシガシ進む。割と体は動いている！シールはpomoca race pro 踏み固まった雪なら急斜面でも問題なくグリップする。

最初のトランジットまではまだ余裕がある状態で下りへ。女性選手が滑ったあとで既に深いバンクになり、アルペンスキーの技術のない僕では転ばないように流すしかできず…。シールをつけるトランジットへ。
シールが雪がついて凍っていて10秒ほど溶かすのでロス。ここでアナが「とくーがんばれー！」と応援してくれた！2度目の登り返しは肺が痛く苦しい。ツボ足セクションまではなんとか速いピッチで行けたが、ツボ足からが長かった…。ツボでは走れず、ただ己との戦い。

上部ではスペインのユースチームの子たちが「とっとこー！がんばれー！」と応援してくれてる！ニコも「とっとこー！」とカメラを構えてくれてた！苦しすぎる極限の状態だからこそ雑念が消えて周りの応援の声が聞こえてくる。そしてみんなの「アレアレアレ！（がんばれの意味）」の声や顔が鮮明に頭に焼き付いてる。もう一度板を履いてジグを登り、下りのトランジットへ。もう苦しすぎて何も考えられない。足も肺も痛い。それでも大きなミスなくシールを取り、下りへ。痛みからか何かわからないけど滑っている時に目に涙が出て、視界が悪くなる。大きなバンクになったコースは一瞬の判断ミスが命取りになるほど難しい。もう動かない足で踏ん張り、最後のトランジットへ。

入念に新しいスキンオンの動きを練習した甲斐あってか、スムーズにつけて、ラスト20mほど登りゴール。

コースに、標高に全てがキツすぎて苦しい。ずっと座り込む僕をマリアが「とくー！頑張れ！ナイスー！」と駆け寄ってくれた！「dynafit team」と笑いながら一緒に写真を撮る。

頑張ったねと言ってくれる人がいることが本当に嬉しかった。ありがとうマリア。
少ししてからコーチとクールダウンがてら+100m程登る。途中であったアナとマルタとナヤとお疲れ様！と写真を撮る。

もう少し登って、ナイスビューなところで写真を撮って癒されて、下る。12:30下山。
後悔はない、トランジットも大きなミスなく今までで1番スムーズにこなせて、今持てる100%の力を出せた。
しかし速報で8'28 今日のトップはオリオル。6'36。
1'52差。そこまで違うか。そして、なによりも、女性トップ3にも負けた。