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『世界SF作家会議(企画:フジテレビ/早川書房編集部・編)』、読了。

 2020年から三回(※出版時まで)、フジテレビ系列関東ローカルの深夜番組として公開された、オンライによる会合の様子をまとめた本。

https://amzn.to/4heQPro

 YouTube 上には、ディレクターズ・カット的な動画が、アップロードされています。
 参考:

 自分が、本書の特徴だと感じた、3つの点:

  1. コロナ禍で行われた

  2. 世界から、ゲスト作家が、動画メッセージで参加もあった

  3. お題の前提を疑う、SF作家らしい態度

1.コロナ禍で行われた
 オンラインで会議が行われたこと自体、現実世界のコロナ禍による、在宅ワークの一般化の影響でしたが、また、「これから先の未来はどうなるのか?」を、問うのに相応しい時期だったと思われました。

2.世界から、ゲスト作家が、動画メッセージで参加もあった
 第一回なら、アフターコロナというお題について、劉慈欣のインパクト大な(※読んで、確かめてみてください!)回答がありました。

3.お題の前提を疑う、SF作家らしい態度
 第二回では、『人類は◯◯で滅亡する』というお題があったのですが、これに対して、ケン・リュウは、人類が地球から姿を消す際に、その時の人類が、そもそも、現代の人類とは異なる存在になっているのではないか、という予測をしていました。
 こういう、”いかにもSF作家”な、発言は、一SF読者として、楽しいものでありました。

 その他、番宣用に描き下ろされた、コミック3編も収録されていますので、そちらも、ご覧ください。

 終わり。

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