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『THE THEORY OF DEATH(FAYE KELLERMAN/MORROW FICTION)』、音読了。

 アメリカの作家、フェイ・ケラーマンの、ピーター・デッカー&リナ・ラザルス・シリーズ、第23作(2015年。未訳)

 日本では、東京創元社が、第12作までを、ハーパーコリンズ・ジャパンが、第18作、第19作を、それぞれ、邦訳して販売している、
ユダヤ教徒のリナがヒロインのシリーズ。

 ・・・・・・と言いながら、捜査は、デッカーと、大学生のTyler McAdams (※以下、”タイラー”とします)が、メインで行う展開になっていました。

 今回の、事件は、自殺のように思われる状況で、男性の銃殺死体が発見されたことから始まります。”彼”は、大学生であり、数学の天才だったのでした。

 ミステリ小説としては、ヒントが示されて謎が解けていく、というよりは、特定の誰誰が怪しいとはならない状況のまま話が進み、終盤で新事実が登場して、事件の特定がなされる、というタイプでした。
 (※つまり、ミスリードや叙述トリックの存在を疑って、構えて読む様なタイプの話ではありません)

 リナの出番は、ユダヤ教徒である遺族の元を訪れる際が主で、後は、デッカーといちゃいちゃしているばかりだったので、”二人で捜査する”シリーズだと思っていると、虚を突かれるかもしれませんね。

 英語での会話も、楽しいので(※翻訳者の、おっしゃる、”短いフレーズほど、かえって訳しにくい”の意味が、よくわかります)、邦訳済の既刊で、人物関係を把握した上で、読めば、洋書だからと構える必要は無く、スラスラと読み進められると思います。

 おわり。

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gunparademarchist
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