泳げない子に共通している『思い込み』。
この前、小6の甥っ子とプールに行きました。
事前情報では、クロールで25m泳げるか泳げないか。それを聞いて自分が教えたら絶対泳げるようになると確信しました。
なぜなら、、、
自分は多くの泳げない子には共通している『思い込み』があると思っています。そして自分自身もそうだったし、それを改善できたからです。
その『思い込み』はなにかと言うと、「クロールの推進力はバタ足だと思っていること」なんです。バタ足で前進しようとするので、常に全力で足をバタバタと動かし続けているんです。そして肝心の手がおろそかなんですね。
この『思い込み』がどこから来るかと言うと、小学校の授業ってまず「けのび」→「バタ足」みたいなのを教えられますよね。ここで「バタ足で前進する」思考回路が植え付けられます。
予想通りうちの甥っ子もそのタイプでした。
半分すぎたくらいから、息継ぎだけでは酸素が足りなくなってきて、半分溺れているような泳ぎ方になっていました。
あんなに足を全力でバタつかせたら、どんな人でも一息の息継ぎだけで酸素が足りなくなるのは当たり前。
「途中から息が上がっていく焦り」×「空気が思うように吸えない恐怖心」×「25m泳ぎきらないといけないプレッシャー」=プールしんどい
みたいな式が出来上がってしまうんです。自分もそうでした。
どう改善する?
改善の仕方や順序や声かけはひとりひとり絶対に違うので、この通りにやってもハマる子とハマらない子がいると思いますがポイントだけ書いてみます。
まず現状をシンプルに伝えて、見本を見せました。
・足の動かしすぎで息が上がっていること
・バタ足で前に進んでいるのではないこと(バタ足は足が沈まない程度の最小限で良いこと)
・手のかき方が重要なこと
※一度にすべては伝えません。話が入っているかどうかなど、相手の反応を見ながら伝える数は決めます。
口頭で伝える→見本を見せる→本人にやらせる→口頭で伝える→見本を見せる→休憩させる→本人にやらせる
※見本は良い例も悪い例もどちらも見せます。
みたいな繰り返しを何度も行いました。
ここでもポイントがあると思っていて
・その子が嫌になる前に休憩させること
・とにかく少しでもできていることは褒める
・本人に違いを確認しながらやってもらう
・できるように仕向けること(とにかく補助しまくる)
とかが重要な気がします。
プール滞在のトータルは2時間くらいで、練習に費やしたのは延べ30分くらいですが、最終的には余裕を持ってゆったり泳げるようになりました。
最後の方はコツを掴んで違いに気づき始め楽しくなったのか、「もう一回25m泳いでくる」と言って、25mを2セット泳いでからプールから出ました。
あぁ、足をバタつかせすぎている子にこのことを伝えたい。そして補助してあげたい。らくらくゆったり泳いで良いんだよと教えてあげたい。