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初日を制すれば夏休みを制す。
わが家には、高3、中3、中1男子。小4の娘がいる。
家業は町の小さな学習塾。
夏休み中は、朝から小学生のあずかり夏期講習。午後からは中3夏期講習。夜は通常授業と家業の方もフル回転。
そんな中で、私にとっても、子どもたちにとっても、有意義でなおかつ楽しい夏休みとなるよう、毎年様々工夫を凝らしてきた。
我が家流の子育て。「いい加減さ」と「厳しさ」のアンバランスともいえる絶妙な調合が表現できるかもしれない。
そうだ。夏休み日記をつけてみよう。
私は私なりの戒めに。忙しさにかまけていい加減な食事になりがちなので、毎日の献立を恥ずかしげもなく記録してみることにする。
さあ、待ちかねた夏休みが始まった。
7月21日(日)
朝、遅めの朝食。お裾分けのゴーヤーと冷凍庫にあったほんの一握りの豚肉をチャンプルー風に卵とあわせて炒めた。昨日、鹿児島の寮から帰宅したばかりの三男(中1)が食卓に並ぶゴーヤーに気づき、ギョッとしたのに気が付いたが、知らん顔した。
みそ汁と卵焼きを作り、長男用のお弁当も作った。
頂き物のシャインマスカットは家族全員が食卓に着ける時にこそ食べよう。久しぶりの6人揃っての食卓。おしゃべりに花が咲く。
夫と次男(中3)用にアイスカフェラテを作ったところで長男(高3)が「牛乳用のコップを取ってくれないか」と言う。牛乳パックに牛乳がほとんど残っていないことを知りつつ手渡すと、長男がおどけて見せる。皆が吹き出す。
何気ないやり取りが6人揃うとこんなに楽しいなんて。
今年の夏休み中、何回こんな風に6人揃って食卓を囲めるか数えよう、ということになった。
長男(高3)は制服を着て、模試だか英検だかに出掛けた。
次男(中3)三男(中1)長女(小4)は、今日は特に予定を入れていない。
そう。今日は夏休み初日。大事な大事な初日。
日当たりの良すぎる南側の広い子供たちの勉強部屋をギンギンに冷やし、さっそく全員でやるべきことに取り掛かる。
勉強の計画表づくりである。
息子たちの学校からは想像を絶する量の宿題がだされるのだ。息子たちは、お盆休み前までには終わらせておくべき宿題(論文や制作・作品類)とそれと並行して、夏休み明けに行われる課題テストにむけた勉強の計画を立てている。彼らは大人顔負けの手帳管理でそれらをこなすので、特に私の介入すべきところではない。
半面、長女(小4)にはこの夏こそ、長期休みを利用して毎日やらせたいと思っていたことがたくさんある。
⓵子ども新聞から知らない熟語を3つ選び、意味を調べてノートに書き写す。⓶読める(まだ書けなくていい)英単語を増やす。⓷本人のレベルよりちょっとだけ難しい読解問題集を山ほど解く。⓸ことわざ引用日記
などなど・・・
毎日リスト化して
「絶対毎日やる」と「用事のある日は優先しなくていいもの」とに色分け。
一つ一つやり方を確認。初日は時間がかかるが、娘は何食わぬ顔。
昼前から一緒に勉強部屋にこもり勉強三昧の一日となった。
毎回、長期休暇の初日こそ、私も心して一緒に勉強に付き合うのだ。どのみちだらける。親も子も、もちろんだらける。それでも、計画とリスト化さえしておけば、「やばいやばい、こなさきゃ」と一念発起することは容易なのである。なし崩しになるのは勿体無い。
明日から怒涛の夏期講習(家業)の毎日。我が子のことに手薄感が増すからこそ、自分でワリワリ勉強もこなしてほしい。
「なにかあるもので食べといて!」というタイミングも増える。乾麺や缶詰・レトルトカレーなど大量に買い込んだ。「冷蔵庫になにもない!」を防ぐために、お肉を小分けにして野菜やベーコンなども刻んで冷凍庫にたくさん準備した。
夏一杯は保つようにと、庭の草刈りと除草剤の撒布を夫も頑張ってくれた。
こうして今年の初日もなんとか制した。
あとは、仕事と子どもたちの勉強の合間を縫って、いかに遊ぶか。
そっちこそが腕の魅せどころである。
【今日の献立】
朝/ゴーヤーの炒め物・味噌汁 (お弁当1つ)
昼/昨晩のバーベキューの残り食材で作るカレー
夜/手羽元のさっぱり煮
※夕食後、明日からの仕事の準備に時間がかかった。自宅に戻ると、次男が食器を洗ってくれていた。「忙しい、忙しい」とも言ってみるものだ。