100年後に笑い死ぬ計画 ~運命の長い乳毛~
マッチングアプリで知り合った男と入籍した。
伴侶の名は図書委員である。
なぜ、と言われても自分でそう名乗っているのだし見た目がもう「図書委員」としか言えないのだからそう呼ぶより他ないのである。
顔も体も青白く細長い。
大体何かを読んでいるし、図書館に置いていけば何時間でも楽しんでいられる。
かくいう私も図書館大好きなので、二人のアミューズメントパークは図書館である。
そんな図書委員には図書委員大辞典という目には見えない大辞典が存在する。
その大辞典は京極夏彦の著書より分厚