渚カヲルごっこ

図書委員と良くやる遊びがある。

何か素晴らしいものに出会った時、どちらかが
「◯○はいいね」
と言ったらすかさず
「リリンの文化の極みだね」
と返す、という遊びだ。

「たら鍋はいいね」
「リリンの文化の極みだね」

「しば漬けはいいね」
「リリンの文化の極みだね」

と、このように我々の文化の極みは食べ物になることが多い。

カヲルくんからかけ離れていればいるほど良い。
温泉はいいね、業務スーパーはいいね、台湾混ぜそばはいいね、びっくりドンキーはいいね、何も考えなくて良い映画はいいね、サニー・フランシスのマサララジオはいいね……

私達の脳内でカヲルくんがどんどんジジむさい生活を送り、本来の目的を忘れリリンの世界の享楽から逃れられなくなっているのが見える。
シンジくんも一安心である。
大丈夫、カヲルくんはどこにも行かせないよ。

最近では
ルー大柴はいいね、土井善晴はいいね等、特定のリリンをそもそもリリンの文化の叡智の象徴として崇め奉っている。

たぶんこの遊びは死ぬまでやる。

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