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服薬、必要なし。これは私の寛解へのステップ。

「薬、飲んだ方がいいですか?」

何度か医師に尋ねたこともありますが…。
まだ、服薬、必要なし。

そもそも。
向精神薬というものは、なんだか少々胡散臭い…。

今、私を診察してくれている医師とは8年になります。

それまで、転居やちょっとした都合で、何度か病院を変えました。
その度に、新しい精神科医の診察を受けることにはなるのですが。

やっぱり。
相性って、ありますね。

これは、精神科医に限った話ではないと思います。
しかし、精神科医に対しては特に感じることと思います。

(転院や医師との関係については、また別の機会にでも。)

精神科で処方される「向精神薬」は、主にこのようなもの。

・抗精神病薬
・抗うつ薬
・気分安定薬
・抗てんかん薬
・睡眠薬
・抗不安薬
・その他(抗認知症薬など)

特に、統合失調症患者に対して処方されるのは「抗精神病薬」です。


私にとって、薬の説明は何度読んでも意味不明。

例えば、
脳内の何たらという物質に効くだとか。
また、それらの物質を抑制するだとか。
気持ちを安らげて、よく眠れるだとか。
副作用を利用して興奮を鎮めるだとか。

正直、どれほど説明されてもきっと、わからない。

だけど、副作用の恐ろしさだけはよく伝わってくる。

例えば、
パーキンソン病状やアカシジア。
自殺リスクの上昇。
イライラ。
胃腸関連症状。
病状悪化。

特に、
妊娠、授乳期の服用によるリスク。

医師の指示なしに乱用すれば、
奇形児の出産や先天性障害や異常行動。
生まれた子供の薬物依存。

このようなものを、
継続的に、長期間服用することで、今ある病状について効果を得られると説明されます。

とても、疑わしい…。


心療内科で処方してもらった安定剤。
それを全て飲み切る前に。

私は酷い発作を起こし、精神科病院に入院しました。
保護室では、ただ出された薬を飲むのが当然でした。

もしかしたら…。

私の意志なく、何らかの方法で投与されていたのかもしれません。
私はそれらが「薬」だとわからずに飲んでいたのかもしれません。

自分の「薬」について。
ハッキリと記憶があるのは、閉鎖病棟の病室に移ってから。

朝、昼、夕、寝る前。
必ず皆が揃って、薬を受け取り、その場で飲む。

そんな習慣が、いつの間にか当たり前になってきた頃から。


患者たちは皆素直で。
誰も「薬」を否定などしていませんでした。

「どうせ飲んだって効かないのよね…。」

何度も入退院を繰り返していた女性は、こんなふうに嘆いていました。
だけど、大体はきちんと飲んで、飲んだフリをするのは時々のこと。

「薬を飲んでも寝れないんです…。」
「足がムズムズして、イライラして辛いんです…。」

私も、
いつからか睡眠剤を飲んでもちっとも眠れなくなりました。
どうにもならない副作用が辛く、酷くストレスを感じました。


それでも、「薬」を受け取って飲む。
そんなことを、当たり前にしていました。


精神科病院で処方される薬について。

自身の病気を自覚し、必要な投薬だと理解している人。
医者が飲めと言うからただ素直に飲んでいるという人。

こんなものは効くわけがないからと、飲まずにいる人。

どんなに症状が辛くとも、向精神薬を飲みたくない人。
とても辛く苦しい症状で、向精神薬に依存していく人。

色々な方がいらっしゃると思います。
服薬に対して、様々あると思います。


だけど、
早期発見、適切な治療と適切な服薬。

私にとっては、とても大切なことだったのだと思います。

これは、私の薬の記録。

入院中
・リスペリドン(リスパダール)
・オランザピン(ジプレキサ)
 アカシジア症状緩和ために、リスパダールから変更。
・ゾルピデム(マイスリー)
・トリアゾラム(ハルシオン)

退院後
・オランザピン(ジプレキサ)
・アリピプラゾール(エビリファイ)
 定期的な採血、体重増加の緩和のため、ジプレキサから変更。
・ゾルピデム(マイスリー)
・トリアゾラム(ハルシオン)

服薬4年目~
・アリピプラゾール(エビリファイ)
・ゾルピデム(マイスリー)

服薬5年目~妊娠
・アリピプラゾール(エビリファイ) 
 妊娠希望のため、段階的に減薬。
 2錠→1錠→0
・睡眠が取れているので、眠剤も減薬。

妊娠中~産後
・服薬なし。

授乳期~再発
・アリピプラゾール(エビリファイ)
・ゾルピデム(マイスリー)

第一子産後服薬4年目~
・妊娠希望のため、以前と同じ内容で減薬。

弟二子産後~現在
・服薬なし数年経過


そして、今も私に「服薬、必要なし。」と医師は言います。

「薬、飲んだ方がいいですか?」

不安になる度、もう何年も確認しています。

その度に、「まだ、服薬、必要なし。」

…まだ。

その言葉に、程よく身が引き締まります。

頑張り過ぎない。
程よさ。

それでいいんです。

では、皆さんにとって今日がよい一日となりますように。

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