言葉が記憶の引き出しを開けた。「バイオリズム」って覚えてますか?
最近は聞かない言葉……「死語」で、思い出す言葉は何ですか?
言葉はナマモノ。流行した言葉ほどあっという間に過去のものとして遠ざかり、「古い」だの「死語」だのと言われます。
「古い」と言われているうちはまだいい方で、使われず思い出されもしなくなったら、完全に化石化して、記憶の地層に埋もれてしまいますね。
しかしそんな言葉が、いきなり記憶の地層から発掘されることもあるようです。
バイオリズム
今日、移動のネットの暇つぶしで、とあるつぶやき(これもやや古い。ポスト!)の中で、「バイオリズム」という言葉が出てきました。
バイオリズム?……バイオリズム!!!
いきなり頭の中で記憶の扉がざっと開きました。
私、この言葉を知っている……!
複数の曲線が絡まり合ったグラフまで、思い出されてきました。
こんなやつです。↓
確かに流行ってました、バイオリズム。1970年代、私が小学生だった頃。
誕生日から算出できたバイオリズム。「ここは調子のいい期間」「今日は気をつけなきゃいけない日だ」なんて、友だちと話していたように思います。
星占いや血液型占い、UFO、ノストラダムスの大予言とかもあるなかで、当時は科学的根拠があると信じていました。
今では根拠のないエセ科学とされているそうです。
占いやオカルトよりは科学的根拠があると信じこんでいたので、いつの間にかエセ科学になっていたのにびっくりでした。懐かしいやらおかしいやら。
一方で、似て非なる「体内時計」については、研究が進んで、睡眠のリズムやホルモンの関与、ダイエットや健康と絡まりあって、いろんな事実がわかってきていますね。
知性,体力,感情の曲線が横軸と交わる日はどうだとか、下がりきった時はこういう日だとか、いろいろあった気がします。
交わったところが「天中殺(てんちゅうさつ)」……でしたっけ???(うろ覚え)
天中殺
「天中殺」! これまた懐かしい!
確か、何をやってもうまくいかない日です。
失敗ばかりしてぼやくときに、「今日は天中殺じゃないの?」なんて言ってました。
調べてみたら、「天中殺」はバイオリズムとまったく関係ありませんでした。
「バイオリズム」は西洋由来、「天中殺」は中国の占い「算命術」から。
「天中殺」は、「バイオリズム」ほど遠く忘れ去ってはいませんでしたが、今使わない言葉なのはまちがいありません。
動物占い
そして、上の記事を読んでいたら思い出したのが「動物占い」。……あったあった! 好きでした!
「私はコアラ」「私はペガサス」「私は黒ひょう」なんて言いあっていました。
漫画雑誌『LaLa』で『シニカル・ヒステリー・アワー』を連載していた玖保キリコさんが描く、かわいく個性的な動物キャラが象徴でした。
こちらは流行ったのが1999年頃。社会人になって約10年の頃。雑誌の仕事をしていた仲間と話題にして楽しんでいたのを覚えています。
結構当たると思ってたんですよね。そのため、動物占いが元にした「四柱推命」は今でも結構信じています。
今は動物のキャラの絵が昔とは変わったようで、昔のイメージからするとちょっと残念です。
「言葉」がきっかけで記憶は飛べる
本当に完全に記憶の彼方に遠ざかっていました、「バイオリズム」。
こうして振り返ると、占いの流行りの歴史のようでもあり、遠い自分との再会のようでもあります。
「言葉」を思い出すことで、その時代に自分の記憶も飛べる気がします。
今は「しいたけ占い」がお気に入りです!
あなたが子供の頃に信じていた占いや、流行ったもの、懐かしい言葉があれば、ぜひ教えてください。
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