自分の選択を狭めているのは誰?「バランス」より「好き」を選ぶ勇気
新年、明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いします。
私たちの日常は、大小さまざまな選択で構成されていますよね。
特に新年の始まりは、新たな選択をする良い機会です。
ですが、選択に迷うことってありますよね。どっちにするか、決められない。難しい。どうすればいい?
先日の会食時。ドリンクを注文しようとしたとき、日本酒を飲みたいのが私だけでした。
(ごちそうに合うから、日本酒飲みたい)
(でも、日本酒はおちょこ一杯じゃ済まないから、どのくらいとればいい?)
(ほかのドリンクに比べたら、日本酒高いな……)
一人だけお酒代が高くつくのがはばかられて、とはいえ食事に合わせてお酒も楽しみたくて、変な遠慮があり、なぜかパッパと決められず、悩んでしまいました。
すると、注文を待っていたお店の方が、「あの、よろしければ……」と声をかけてくれました。
「このドリンクメニューには載せていないのですが、“日本酒3種飲み比べ”というメニューがありまして、お店がおすすめの日本酒をおちょこに1杯ずつ、合わせて1合の3種をお持ちできますが、いかがでしょうか?」
これを聞いた瞬間、「それ、飲んでみたい!」と、「バランスをとりたい」遠慮がちな自分が吹っ飛び、「日本酒を楽しみたい」自分がブワッと浮上してきて、思わずニッコニコになってしまいました。
「それ! いただきます!」
あとから思えば、本当にそれぞれ好きなドリンクを頼めばいいだけの話ではあったんですが、なんていうんでしょうか、まわりの人に合わせてバランスをとりたい自分がいて、自縄自縛におちいってしまってたんですね。
席には、お酒に弱い人、強いけれど今日はそれほど飲みたくない人がいて、私は3種の日本酒飲み比べをちびちびやって、お料理も楽しんで、十分満足な結果となりました。
結局、周りの人々に気をつかったつもりで、自分の希望を後回しにしたけれど、その気づかいは無意味で。
その結果、自分で自分を制限して、勝手にきゅうくつな思いをしている。
似たようなことが、ほかにもある気がしてきました。
バランスを取ることも大切ですが、自分自身の好みや欲求も、もっと大切にしていくべきなんじゃないのか、私?
迷いなく決められたその瞬間、(よし、これだ!)という、なんともいえない開放感がありました。
新しい気持ちでいろんなことに臨めそうな新年。
いろいろ「難しい」「無理かも」と思うことも多いですが、自分の選択を自分で狭めることなく、考えたり選んだりしていけたらいいなと思いました。
消極的に選ぶのではなく、積極的に選べたら、よろこびが大きいから。
新年の、小さな抱負です。