視野を広げて選択肢を増やす。「セカンドキャリア発見フェア」に行ってきました
ミドルシニア・シニア世代で、これからも働いて収入を得ていきたいけれど働き方に迷っている……という方向けのイベントに行ってきましたので、ご紹介します。
「セカンドキャリア発見フェア2024」というイベントです。
主催は、株式会社マイナビと、朝日新聞社。
会場は、東京ビッグサイト(東京都江東区)。 「GOOD LIFE フェア 2024」という企画の会場内で行われていました。
私は、仕事の転機を迎えて知人に相談していたところ、「こんなイベントがあるよ」と教えてもらって、情報収集をして視野を広げたいと思い、参加してきました。
何を目的としたイベント?
こちらのマイナビのニュースリリースがわかりやすいです。
「人生100年時代」におけるミドルシニア・シニア世代の多様な働き方の実現と、企業の人手不足解消を目指して開催されるとのことです。
一方に、働きたいミドルシニア・シニア世代がいて、一方では、人手が欲しい企業がいる。双方の悩みを解決するための出会いとマッチングの場、と受け取りました。
会場では何をやっている?
多くのスペースを、企業のブースが占めていました。
「企業紹介エリア」です。
来場者は、自分が興味のある企業ブースに立ち寄り、説明を受けたり質問したりすることができます。
またそのほかに、以下のような企画も用意されています。
ミドル・シニアのためのセミナー講演
就職相談コーナー
応募書類添削コーナー
履歴書写真撮影コーナー
脳活性度検査コーナー
どんなつもりで行けばいい?
私は、50代以降の働き方に関して情報収集をして視野を広げたいと思って行ってきましたが、とても参考になりました。
また、対象の年代で、職を探している、すぐに働き始めたい人にもおすすめします。
50社以上の企業が、ミドルシニア・シニア世代の働き手が欲しいと出展しています。この場で複数の企業、複数の業界、複数の職種について話を聞けて、こちらからざっくばらんに質問もできます。
採用の担当者が現地に来ていて、直接話ができることのメリットを強く感じました。
事前にすること、できること
来場予約する
参加する場合は、来場予約が必要なので、事前にサイトから来場予約をします。
QRコードが発行されるので、それをプリントして当日持参します。
参加企業は、参加者の了承を得てQRコードをスキャンすることで、参加者の個人情報、連絡先を得ることができます。
出展企業をチェックする
出展企業一覧がサイトに公開されていますので、業種や職種をチェックして、話を聞いてみたい企業をチェックしておくと、会場に行ってからがスムーズです。
またイベントは3日間開催ですが、企業によっては参加日が1日しかないところもあるので、自分が行きたい日に出展しているか、確認してください。
出入り自由・服装自由
服装は自由なので、固苦しい必要はありません。会場が広くてたくさん歩くので、歩きやすい靴がおすすめです。
現地でやってみたこと
最初に「就職相談コーナー」に寄ってみた
私は、一番最初に「就職相談コーナー」に立ち寄りました。
20分間ほど、キャリアアドバイザーと話ができます。
短い時間なので、「こんな働き方がしたい、こんなことで迷っている、こんな仕事はないか」と端的に希望を伝えると、この日の出展企業からのおすすめを3〜4社紹介してくれました。
結果的に、これが正解でした。
私はいろんな話が聞いてみたかったので、おすすめされた企業のブースを順に回ることにしました。
これがなかったら、会場でどうしたらいいか途方に暮れていたかもしれません。
私が行った日、時間帯は、見たところ企業の出展担当者の方が参加者より多いかも? という感じだったので、企業名を見ながらブラブラ歩いていると、「仕事を探していますか?」「少しお話どうですか?」と、まるで大学のサークル勧誘のように、声がかかる状態でした。
ある程度、話を聞きたいところを決めておかないと、頭の中がごちゃごちゃになるかもな……と思いました。
複数の企業の話を聞いてみた
私は、「就職相談コーナー」で勧められた3社と、自分でチェックしていた2社、合計5社の話を聞きました。
このイベントは、来場者と企業が直接話をするところに、一番の意義があるようです。
それを後押しする企画「シールラリー」(企業ブースで話を聞くと、シールがもらえて、集めるとQUOカードがもらえる)というのもやっていました。
それに乗っかって複数の企業のお話を聞いてみると、確かにいろんなことが見えてきました。
ここはそういう場なので、あまり自分の思い込みにとらわれずに、具体的な話をどんどん聞いたほうがいいと感じました。
よかったこと
今、ミドル・シニア世代の採用に積極的な業界、職種、会社がわかる
「今までと同じ仕事がしたい」と思っても、その仕事自体が縮小の傾向にある場合、年々厳しさは増していきます。
一方で、今人手が必要な業界、職種であれば、未経験でも研修を受けて新しい仕事を始めることができたり、大手企業にいい条件で就職できたりもします。
知ることで選択肢は広がります。
採用の担当者にざっくばらんに質問ができる
求人に応募してから、「採用してほしい」と思うと、面接でこちらが選ばれる側と考えて、萎縮してしまうこともあります。
このようなイベントでだと、個人情報を明かさないで、先に聞きたいことをなんでも気軽に聞けます。
私は、「私は体力に自信がありませんが、細い人でもできますか」「何人ぐらいの職場ですか」「男女比はどれくらいですか」「給与は上がりますか」と、本当に知りたいことを取材する勢いで聞きました。
複数の会社に話が聞ける
たとえば、同じ仕事についても、違う会社で話を聞くと、やり方や給与体系、福利厚生が違うなと感じます。
また、その場に来ているほんの1〜2人の担当者と話をしているだけなのですが、社風や働く人の雰囲気の違い、働き手に求めるものの違いも感じることができました。
その会社の人に直接話が聞けることのメリットは、思っていた以上に大きかったです。
視野が広がる
出展企業一覧を見たとき、正直、「自分がやりたい業界、職種はなさそうだなあ……」と感じました。
でも、「情報収集のために」と行ってみました。
行ってみてよかったと思っています。
ミドルシニア・シニア世代を、積極的に採用したいという企業があること。
仕事によっては、ミドル・シニア世代でも正社員にもなれること。
自分にはできないと感じている仕事の中にも、よく話を聞いてみたら「その条件でならいいかも」と思えるものがあること。
いろんなことを知って、感じることができました。
自分だけで考えていると、どうしても思い込みにとらわれがちです。
「人と話す」ことは、すごく大事ですね。
頭をやわらかくして、いろんな情報を得て考えたい
高齢化社会が進んでいく現在、「シニアになっても長く働きたい」という人は、どんどん増えていくと思います。
一方で、人手が必要な業界では、人を採るための新しい工夫もしていて、その一環としてミドルシニア・シニア世代の採用も増やしているようです。
フリーランスも派遣もパートも正社員も、多くの人が自分が長く働いてきた業界や職種についてしか知らないのではないでしょうか。
自分が今持っているキャリア、技能、スキルは、ほかのところに行けばまったく必要とされないものかもしれません。
一方で、今までの仕事でつちかってきた能力、経験値は、違う仕事、違う職場で、思わぬ側面から評価されるかもしれません。
「できれば今までと同じ仕事がやりたい」「今までと同じ収入が欲しい」と思いがちですが、一旦ちがった方向から考えてみると、また違う道も開けているのかな、とも感じました。
こうしたイベントは、今後も開催されるのではないかと思います。
お近くで機会があったら、足を運んでみることをおすすめします。もしかしたら、新しい未来につながるかもしれませんよ。