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いけばなお稽古日記 ~統一と変化から考える多様性の理解について~

こんにちわ。
いつもありがとうございます。
蝉の声も日ごとに大きくなっていますが、いかがお過ごしでしょうか?

はじめに~最近の経済の話題について~

先日、アパレル業界に所属する上場企業の月次売上高動向調査(2020年6月分)が帝国データバンクから公表されました。
6月時点では、約4割の企業が前年6月と比べて売上高が上回っているそうです。
理由は、緊急事態宣言が解除されイオンモールなどの大型店舗が再開されたことや、EC販売が好調であったということです。
特に前年6月売上高を20%以上上回った企業としては、ワークマン(7564)や西松屋(7545)、ファーストリテイリング(9983)、しまむら(8227)、コックス(9876)の5社でした。
EC販売が好調ということで、昨年度よりもコストを抑えた営業を各社していることが予想され、利益も昨年よりも良いのではないかと推測されます。
先々週から経産省が出している”ものづくり補助金”の書類作成を企業様から代行で承っていた際に、EC市場の市場成長率を調べたところ、近年2桁成長を続けている強烈な成長市場だったと改めて知りました。
EC化の流れは今後、ますます加速しそうですし、私が所属している伝統産業の分野においても、ECやオンラインといったツールは取り入れていく必要がありそうです。


さて今日の記事は、奈良教室での6月18日のお稽古の備忘録、前回の続きです。

今回のお稽古は

自由花でした。
使用した草花は、でした。
自由花について知りたい方はこの記事を参考にしてください。

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1作目

百合を主役にした作品です。
(ポイント)
姫ガマの線を使って百合の力を補助しています。
上段部分では一つ一つの花や葉の先がはっきりと見えるように生けています。

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2作目

横に長い花器を使って、株を分けていけています。
(ポイント)
比較的上段部分の力が弱い場合や線の細いものを上段に向けて使う場合は、花器口の根元部分はしっかりと花葉をいれて締めるように生けた方がより上段の花葉の動きが軽やかになります。

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3作目

縦に伸びやかに姫ガマを主役としてつかった作品です。
(ポイント)
統一と変化という言葉の通り、姫ガマの縦への線の動きに同調させて、ユリやソケイなどのその周りの草木もいけています。
このようにすることで統一感がでて、まとまりのある作品になります。
一方、ちょっと左横の方向にのびようとする京鹿子をいれることで、縦から横への変化が起きることで、作品がまとまりすぎてしまうのを防いでいます。

統一と変化から感じること

最近は多様性という言葉が良く言われます。
多様性を理解するというのは自分が不快だと思うことでも、まずは理解するということだともいわれます。
例えば、虫を食べる食べないとか、普段食用にしないモノを食べる人たちへの理解といったことです。
これに関しては、全くもって理解できないことは理解できないでしょうし、無理にこれを理解するために食べたくないものを食べるとか、無理な行動に走るのはちょっと違うのではないかと感じます。
この部分を多様性の理解=”統一”や”調和”として捉えるきらいがありますが、先ほどの話で言うと、これは”変化”に該当する部分だと個人的には思います。
変化にあたるところは目は向けないとはいけないが、それを無理に理解する必要はないのだと思います。
”統一”とは共通する部分であり、無理なく理解できる価値観や存在などといったことで、それを探すという行動が多様性の理解につながると個人的には思っています。
共通する部分を探すには、まずは自分自身を知らない事には始まらないのですが、ある意味、内省的に自己を高める”いけばな”なんかはそういったトレーニングにはもってこいなのかもしれません。

本日もご高覧ありがとうございました。
引き続き応援よろしくお願いします。

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