大胸筋と姿勢
こんにちは。
昨日に引き続き大胸筋をテーマに書いていきます。
今回は姿勢との関係性にフォーカスを当てていきます。宜しくです。
停止部での捩れ
大胸筋は鎖骨や胸骨、腹直筋から上腕骨に向かって捻れる様に付着しています。
詳しくは上記の記事をチェック。
捩れが生じている原因ですが
"四足歩行の名残"では無いかと言われています。
肩関節を屈曲、または外転する事で停止部での捩れが解消する訳ですが
我々人間は元々四足歩行で生活しており、その姿勢は肩関節が屈曲した状態にあります。
要するに肩関節が屈曲した姿勢がスタンダード姿勢だった訳です。
現在の我々人間は二足歩行で生活しており、上肢(腕)は垂れ下がった状態にあります。
屈曲姿勢がスタンダードなモノを垂れ下げている為、捩れが生じていると言われております。
まあここまでの話は正直どうでも良いです。
小ネタ程度に覚えて貰えればOKです。
大胸筋とリラックス姿勢
皆さんは学生の頃、授業の合間にどの様な姿勢で休憩していましたか?
この様な姿勢をとっていませんでしたか?
この姿勢実は、僕達は自然に行なっていましたが非常に理に適ったリラックス姿勢なんですよね。
呼吸をする為には息を吸います。
吸った息は肺に入ってきますよね。
肺を大きく膨らむ為には横隔膜の収縮(下がる)が必要になります。
机に伏した姿勢を取り脊柱(背骨)が丸まる事で、肋骨が下制+内旋し横隔膜が働き易くなり酸素循環効率が良くなります。
また、横隔膜の支配神経は副交感神経ですので横隔膜が機能する事はリラックス状態に直結します。
また、机に伏した姿勢は肩関節が屈曲しています。
要するに大胸筋の捩れが解けた状態です。
捩れが解ける事で胸郭が広がり易く、肺はより膨らみ易くなります。
胸郭を無理矢理広げようとする際は肋骨が挙上し、横隔膜が働きづらい環境になります。
机に伏し、大胸筋の捻れ解消&脊柱が丸まり肋骨が下制+内旋した姿勢は理にかなったリラックス姿勢だと言えます。
猫背と大胸筋
大胸筋が強く収縮し停止部を近付ける事で、猫背の様な姿勢になる。
と解釈されている方は多いのかなと感じます。
正確には少しニュアンスが異なります。
長時間デスクワークされている方に多く見られる姿勢ですが、彼らの大胸筋を触ると一目瞭然です。
カチカチどころかむしろプニプニです。
筋肉は伸ばされた状態や縮んだ状態が慢性的に続くと、逆方向へ働く事が難しくなります。
長時間デスクワークにより脊柱が丸まる→肩甲骨外転→猫背姿勢が完成する訳ですが
長期間猫背で過ごした結果、大胸筋が拘縮している訳です。
決して、強く収縮している訳ではありません。
対策
先ずは伸張性刺激を与える事をオススメします。
筋肉を伸ばす方向に負荷を与えましょう。
ウェイトトレーニング、ストレッチ何でも良いです。
ベンチプレスを行うとします。
猫背姿勢は胸椎が後弯した状態にあります。
ベンチプレスを行う際は胸椎を伸展させる必要がある為、不良姿勢(猫背)と反対の動きを伴います。
大胸筋へ伸張性刺激&不良姿勢とは反対姿勢を取る事で改善する為に、有効であると考えます。
ただ、直ぐに改善するものではなく慢性期間が長い程改善は難しくなります。
※不良姿勢原因(猫背)が大胸筋とも限らない
もう一つの対策としては
大胸筋のスキームを高める事です。
スキームとは感覚の様な物です。
要するに今、自分の姿勢(大胸筋)がどの様な状態か感じ取る感覚の様なモノです。
慢性的に猫背姿勢の方は大胸筋の状態を把握しているケースは少なく、感覚が鈍っています。
スキーム(感覚)を養う為にはタッピングも有効ですし、伸張性刺激に拘らず大胸筋に刺激を与える事を優先しても良いと考えます。
ペックフライでもOKです。
大胸筋を刺激し、大胸筋を感じ取れれば良いわけです。
タッピングとはその部位をタップ、つつく様なモノです。
不良姿勢の原因は多岐に渡りますが、今回は大胸筋にフォーカスを当てて、姿勢との関係性について書きました。
僕自身含めパッと身、姿勢悪いと感じる方は結構いらっしゃいますので、今後原因や対策を書いていきたいと思います。
最後までご覧頂き、有難う御座います。
おわり。