多裂筋と大腰筋といわゆる姿勢改善
久しぶりにピッチ上でカリウスの姿を目にしました。滅茶苦茶やつれていると思ったら、髭でした。嫌いな食べ物は間違いなくおにぎりでしょうね。
小林です。↑ここのネタが尽きそうです。ひん。
腸腰筋に関する過去の記事は上記からチェック。
大腰筋は浅頭と深頭に分類されています。
簡単にそれぞれの付着位置の確認をしましょう。
起始
浅頭:Th12-L4の椎体外側面
深頭:L1-L5の肋骨突起
停止
小転子
恥骨稜や鼠経靭帯を通過し、小転子に付着しています。
L4-L5の可動性の特徴
腸腰靭帯と言う腸骨と腰椎間に靭帯が存在する事から、骨盤の前・後傾に依存するのがL4-L5になります。
正常であれば骨盤前傾に伴いL4-L5も前傾し、骨盤後傾に伴いL4-L5も後傾します。相反する動きを伴う場合は注意が必要です。
大きな可動性を持つ椎体はL3~Th12になります。
Th10までは肋骨と胸骨が繋がっていますので。
大腰筋が股関節に与える影響
股関節屈曲0°では内閉鎖筋と共に骨頭求心化へ働きます。
股関節屈曲45°程度では腰椎前弯に働きます。
それ以降では股関節屈曲方向へ働きます。
通常、腰椎前弯に働く大腰筋ですが肢位により作用が切り替わります。
これを大腰筋パラドックスと言います。
腰椎後弯姿勢では大腰筋も腰椎後弯方向へ働きます。
すなわち多裂筋が適切に機能し、仙骨が前傾位でないと大腰筋は俗にいう姿勢改善方向へ働きを持ちません。
仙骨前傾→骨盤前傾→股関節屈曲・内転・内旋
エラーの見られないアライメントではこれら連動が見られます。
骨盤が前傾する事で、大腿骨頭は自然と股関節寛骨臼へハマりやすくなります。
まとめると
姿勢改善の為に最初から大腰筋を鍛えるのではなく、多裂筋を筋活性させ仙骨前傾位を形成し、大腰筋が腰椎前弯へ作用する事で初めて姿勢改善としてのトレーニングが成り立ちます。
骨盤が前傾していることが大前提です。
腰椎後弯姿勢では大腰筋はより腰椎後弯方向へ作用します。
多裂筋と大腰筋は胸腰筋膜状で連結を持ちます。
多裂筋機能不全→仙骨後傾→骨盤後傾位では大腰筋は働かないか、マイナス方向(ここで言う腰椎後弯)へ働きます。
おわり。