富をつかみ取るためには
〈答え〉集客
顧客がいなければ事業は成立しない。
古い格言に「誰かが何かを買うまでは何も始まらない」とあるとおりだ。すべての事業の最重要課題は、顧客の獲得と維持である。単純明快だが、それだけに難しいことでもある。
事業失敗のほとんどは資金不足によるものだ、と思われている。しかし、それは間違っている。事業の失敗は、顧客不足によるものなのだ。十分な数の顧客がいなければ、他の面でかなり問題があっても利益が出る。
だが、十分な数の顧客がいなければ、他の面でどれほど優れていても倒産する恐れがある。ユーモア作家のリンダ・ペレットが、「顧客がいつも正しいとはかぎらないが、お金を払ってくれるのは彼らしかいない」と言っている通りだ。
個人事業家は、自分が事業の中心だと考えてしまいがちだが、そんな考えは絶対に持ってはいけない。事業の中心は顧客であり、あなたはサービス提供者なのだ。
しかし、あなたは営業が苦手なために、販売にはかかわりたくないと思っているかもしれない。おまけに、人々を招き寄せるための宣伝とマーケティングをするだけのお金がない。ここに、個人事業家が最初に直面する問題がある。営業活動をしたりマーケティングに大金を使ったりせずに、顧客を獲得し維持して利益を上げるにはどうすればいいか?
私はそれを「顧客を引き付けるマーケティング」と呼んでいる。
私は営業活動をしたこともなく、DMを送ったことも、電話セールスをしたことさえもない。広告も打たないし、販売促進のためにほとんどまったくお金を使わない。だから、マーケティングに使わないお金は、すべて、財布の中にたまる。しかし一番うれしいのは、信じられないかもしれないが、私が自分を売り込むためのお金を、顧客にはらってもらっていることだ。そしてそのお金も私の生活を豊かにしてくれる。
顧客を引き付けるマーケティングとは、マルチ商法の類ではなく、合法的で正直で倫理的なやり方だ。顧客を引き付けるマーケッターになるには、正しい心構えと少しの常識、人々が買う動機に対する理解、事業を発展させるために誰でも応用できる簡単なテクニックの知識が必要になる。
わかりやすく説明するために、私はそのプロセスを六つの基本項目に分解した。
①顧客を引き付けるマーケティングの心構えを身につける。
②史上を見渡してチャンスを求める。
③注目を浴びる。
④事業を立ち上げるためにネットワークと紹介を使う。
⑤顧客が来たらクロージングをする。
⑥サービスに徹する。
(参考文献 自宅にいながらお金持ちになる方法 マイケル・ルボーフ著)
〈感想〉
商売の基本、まずは集客ですね。
明日以降も、顧客を引きつけるマーケティングについて、こちらの本をもとにさらに掘り下げて勉強していきます。