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ビジネスの基本 相手の心を開く

詐欺師は小さな約束を必ず守ると言われます。
それは相手に予想以上の信頼感を生み出すからです。

ほんの小さなこと、小さな約束を普通は軽視しがちです。ところが、詐欺師はその小さなこと、小さな約束を守ることを積み重ねる。

なぜなら、相手が一番油断していることだからです。
一番油断しているところを攻め、相手の心を開かせているのです。


味に自信があるシェフの店はたいてい広告が苦手です。
広告に頼らなくとも、うちの店ははやると思っているからです。現在では、そのような個人店は衰退して消え始めています。情報がネットであふれ、細やかな対応もする良い会社が増えたからです。

最初からフレンドリーで、しかも実力がある人や商品。人気が出ないはずがありません。

高飛車だけど、仕事のできる人。
腰が低いけれど、仕事のできる人。

どちらが相手の心を開かせて、仕事を集めているでしょうか。

「はじめ処女のごとく、終わりは脱兎のごとく」という言葉があります。


「はじめは処女のようにふるまって敵の油断をさそうこと。そこを脱兎のごとき勢いで攻めたてれば、敵はどう頑張ったところで防ぎきることはできない」という意味です。

「はじめ処女のごとく」とは、相手の心を開かせる態度をとることです。

相手をすっかり安心させるのです。
そのうえで本来の実力を発揮すれば、非常に良い評価を得ることができるのです。

<孫子ならどうする?>
相手の心を開く態度は、仕事の評価も高めてくれる


(参考文献 実践版孫子の兵法 鈴木博毅)

<感想>
ビジネスにおいて相手の心を開くことって本当に大事ですよね。そこが商売の原点かと思います。

ヒトがものを買うときは、その商品を、その人を信頼して購入するのです。この商品はこの価格に見合うだけの効果を自分に与えてくれるだろう、この人に任せたら、この人は金額以上の仕事をしてくれるだろう。

そのように思わせたら勝ち。

詐欺師が軽視しがちな小さな約束を必ず守ること、お客さんが商品を購入しやすいようにきめ細かいサービスを実践すること。


これらはすべて、信頼を積み重ね相手の心を開くことにつながるのです。

これはビジネスだけの教訓ではなく人間関係にも適用できることです。

たとえば部下を叱るとき、相手が上司であるこちらに心を開かないうちは厳しい言葉は伝わりません。

心理カウンセラーも、結論がわかっていても、相手が自分のことをぜんぶ話して、素直になれる瞬間をまってから話すといいます。

また、新しい得意先でもまずは心を開いてもらう関係作りから始めないとビジネスがうまく進みません。


では相手の心を開かせるためにはどうすべきか。
人それぞれのやり方があるのかと思いますが、私が心がけていることは以下7つです

・笑顔で話しをする
・共感する
・本音で話す
・会話を掘り下げる
・悩みを聞く
・否定的なことを言わない
・相手に質問をして関心があることを伝える

一旦相手が心を開いてくれると全てのことがうまく流れ始めます。

ビジネスの基本というか人間関係の基本ですね。
皆さんも是非実践してみてください。

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