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どうすると大企業から出資してもらえるのか? 事例2
【大企業の自社ビジネスへの相乗効果があると、 拡大解釈してくれれば出資してくれる】
大企業CVCの表向きの目的は、本業への相乗効果です。しかし、中には、いや多くが、投資先が成長してIPOしてくれて、キャピタルゲインすることが本音です。だから、取締役会の承認をとるために錦の御旗をたてることが必要になります。もっともらしい理由を付けられることが大切になります。
がっちりマンデー2020年4月12日 放送
出資をバンバン集めている会社(事例2)
お菓子メーカー「森永製菓」がなぜか…「山」の会社に出資!
これがいま、引っ張りだこの大人気!
160万DLの山地図アプリへ森永製菓が出資するワケ
https://note.com/gacchiri/n/nccb5e879cb05
<成功のポイント/工夫>★マーケティングの基本「3C」「4P」で考えると、分析の過不足が無くなります。フレームワークを使うメリットです★
1)大手が出資したくなる理由をつかんでいるから
・ターゲットを絞った登山者限定に、高いシェアを持っているから。
・山でチョコ!と言った具合に、登山の栄養補給商品として登山客に直接、森永をアピールしたい!
・森永商品と何かイベントしたい。
2)ターゲットが明確(Target=Customer/3C)
・登山者(男女、若年~シニア)
3)登山者のニーズに合った商品サービスを提供(Product/4P)
・携帯の電波が届かない山の中でも現在地がわかるWebサービス
・日本全国にある大小様々な山の登山ルートの地図を独自に作成
・登山客にはうれしい、途中の水飲み場の場所や、細かい分かれ道がわかる。
・登山道のポイントからポイントまでが、目安となる所要時間がわかる。
・登山した記録を写真と共に 残すことができる
・同じ山を登った登山者同士、アプリ上で情報交換もできる
4)費用が安い(Price/4P)
・月額使用料は、基本プランはなんと無料。
・遭難時の連絡機能付き、プレミアムプランが月額580円とお手頃
5)登山仲間の情報交換サイトや雑誌で告知可能(Promotion/4P)
<成果>
・「ヤマップ」利用者は160万ダウンロード。登山者人口600万、2割以上の人が使用。
<岩井コメント>
・特定の層に、スマホをIoT機器として活用するWEBサービス。良いニーズを発見したと感心しています。きっと社長か社員が山好きなんでしょうね。
・何度かお話ししていますが、イワイ理論の「マーケティングの3Cを2C化」することは、商品機能が顧客の心に響くものを開発できるようになります。自分の心理を分析すれば、イコール顧客の心理になるわけですから、明確ですね。
▶今後のサービスの拡張アイデアイワイ案
★サービスの追加としては、保険加入ですね★
・ヤマップ加入者なら、特別価格や特別付加サービス付きになると思います。
・過去の事故の無い登坂回数の累積により、よい一層単価ダウンも良いですね。囲い込み戦略になります。
・登山用品や登山用衣服メーカーとのタイアップもビジネスになりますね。
★ターゲットの追加としては、山菜採り者に拡張★
◆ニッチ市場は、市場規模が採算に合うかが事業企画時の最大の課題になります。ブルーオーシャン戦略としては狙うべきですが、二の足を踏んでしまう場合が、機器開発の今まではありました。しかし、WEBサービスなら、世界を即狙うことができます。逆に狙う事業計画を作らないといけません。世界の著名山の地図作りにチャレンジすることをお勧めします。
祝い中小企業診断士が解説するテレビメモ術#65
#ビジネス #成功事例 #山登り #趣味 #がっちりマンデー #IoT #ヤマップ #スマート登山
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