『現代っ子』(1963年7月28日・日活・中平康)デジタルライナーノーツ
【倉本聰企画ドラマのTHE MOVIE】
昭和30年代、日活ではさまざまな形で「時代の反映に取り残された子供たち」が、つましくも健気に、前向きに行きていく姿を描いたハイティーン映画を製作してきた。長門裕之の『にあんちゃん』(1959年・今村昌平)、吉永小百合と浜田光夫の『キューポラのある街』(1962年・浦山桐郎)、浜田光夫と市川好郎の『煙の王様』(1963年・樋口弘美)など、高度成長の反映の影で、貧しくとも健気に、懸命に生きていく少年、少女たちの姿を感動的に描いた佳作が多