マガジンのカバー画像

日活映画の素晴らしき世界

90
日活映画の魅力をまとめました!
運営しているクリエイター

#映画

『紅の拳銃』(1961年・牛原陽一)

 昭和36(1961)年は、日活映画にとって重要な年となった。前年2月、赤木圭一郎の参加によって…

『東京の暴れん坊』(1960年・齋藤武市)

 花の巴里でコック修業をした清水次郎は、銀座の次郎長と呼ばれる粋で鯔背な若旦那。頼まれた…

『波涛を越える渡り鳥』(1961年・齋藤武市)

 1960年、日活はアクション映画の好調を受けて、石原裕次郎、小林旭、赤木圭一郎、和田浩治の…

『渡り鳥いつまた帰る』(1960年・齋藤武市)

 1960(昭和35)年4月。小林旭は、「渡り鳥」「銀座旋風児」「流れ者」と三つのシリーズを抱…

『口笛が流れる港町』(1960年・齋藤武市)

 昭和35(1960)年。小林旭は十三本もの映画に主演している。前年秋に封切られた『ギターを持…

『ギターを持った渡り鳥』(1959年・齋藤武市)

「渡り鳥シリーズ」第1作!  昭和34(1959)年、舛田利雄監督の『女を忘れろ』で、純情可憐な…

『危いことなら銭になる』(1962年・中平康)

 エースの錠こと宍戸錠は、小林旭の「渡り鳥」「流れ者」、赤木圭一郎の「拳銃無頼帖」シリーズの好敵手役で、コミカルなテイストも適度に交えて、圧倒的な存在感をみせていた。昭和36(1961)年はじめ、そうした作品での活躍が観客に受けて、全国の映画館主たちの要望もあり、石原裕次郎・小林旭・赤木圭一郎・和田浩治の“日活ダイヤモンドライン”参加が内定していた。ところが裕次郎のスキーによる骨折事故、赤木圭一郎の夭折が重なり、そのタイミングで公開された錠の初主演作『ろくでなし稼業』(3月1