『拳銃無頼帖 抜き射ちの竜』(1960年・野口博志)
原作は、都会的な活劇やユーモア小説を得意としたモダン感覚あふれる城戸禮。なかでも竜崎三四郎を主人公にした「三四郎」シリーズは代表作となり、1955年の「地下鉄三四郎」から1995年の「勇猛ダイナミック刑事」まで40年、書き続けた。1956(昭和31)年には、東映で堀雄二主演の『竜巻三四郎』『地下鉄三四郎』『浅草三四郎』と立て続けに映画化された。この「三四郎」シリーズを、日活アクションとして映画化したのが『拳銃無頼帖 抜き射ちの竜』だった。ちなみに『大学の暴れん坊』(1959