『兵隊やくざ』(1965年3月13日・大映東京・増村保造)
『悪名』(1961年)、『座頭市物語』(1962年)のシリーズ化で、勝新太郎は大映のエースとなり、昭和40年代半ばにかけて、斜陽の映画界を支えた。そのもう一つの柱となったのが、昭和40(1965)年3月13日に公開された『兵隊やくざ』を第一作に(勝プロ=東宝も含めて)全9作作られる「兵隊やくざ」シリーズである。映画ファン的には『続・悪名』(1961年・田中徳三)やそのリメイク『悪名 縄張荒らし』(1974年・増村保造)のラストで、朝吉(勝新太郎)が出征。中国戦線に向かうとこ