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Notionで作る、メモを読み返す習慣 ー行動を設計するときに気をつけている3つのことー
これは「Notion 大学 Advent Calendar 2024」の3日目の記事です。
前回はつばきさんの「Notion×小さな英語教室 12 お蔵入りした最愛のDB」でした。
お蔵入りさせるなんてもったいない!!
はじめに
みなさんメモは取っていますか?そして、そのメモを見返していますか?
私はZettelkastenという手法でメモを取っており、すべてのメモを1つのNotionデータベースに入れるようにしています。
ただ、最近仕事も忙しく、なかなか見返す時間が取れていません。
そこで、改めてNotionでZettelkastenを活用しながらメモを読み返す習慣を作る方法を探していきたいと思います。
習慣化の3つのカギ
私はとんでもなく習慣化が苦手なので、まず習慣化のための戦略「行動の設計」をきちんとする必要があります。
トリガー(行動を始めるきっかけ)
ハードルの除去(行動を実施する際のコストを下げる)
報酬(行動による満足感を得る仕組み)
この3つを設計することが大切です。特に「報酬」の設計は難しいですが、行動中に得られる小さな喜びと、行動後の評価が次の行動を促す重要なポイントになります。
報酬の設計
この3つの中で特に設計が難しいのが「報酬」です。
報酬というと、「これが終わったらおやつを食べる」といった物質的なものを思い浮かべがちですが、嬉しい、楽しいといった感情的な報酬を重視した方が効果的です。
人が行動を起こすためには、「ちょっと嬉しくなりそうだな」と感じる「報酬の予感」が非常に重要です。
例えば、下記の漫画は、喫茶店シリーズのガチャガチャで出たものを食べに行くというストーリーです。
ガチャガチャを回す時点で既に楽しく、さらに出てきたものが近くで食べられるうえ、ミニチュアが目の前にあるので想像しやすい。
更に作者にとってはSNSに投稿できたり、漫画のネタになったりする可能性もあります。
このように、多くの報酬が予測できる仕組みがあって、「普段いかない喫茶店に行く」という少しハードルが高い行動を起こせています。
メモを見返す行動における報酬
では早速、メモを見返すという行動で得られる報酬を考えてみましょう。
ここで大事なのは、以下の2種類の報酬を用意することです。
行動の最中に得られる報酬(例:楽しい、嬉しい)
行動後の評価によって得られる報酬(例:よかった、面白かった)
行動中の報酬は、その行動を始めるきっかけになります。
一方、行動後の評価は、行動と満足感を結びつけ、次回の行動を促す効果があります。
それでは、メモを見返すという行動中に得られる報酬は何でしょうか。
「確かこんなことを書いた気がするけどなんだっけ?」という答え合わせの楽しさ
書きかけのメモが解消されることで得られるスッキリ感
新しい発見や気づきが生まれる驚き
こうした報酬を得られるようにボタンを設計してみます。
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次に、行動後の報酬を得る方法です。
これはシンプルで、行動を起こした瞬間に良い評価をすればいいんです。
つまりこうしておきます。
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これでとりあえずメモの画面には行けそうな気がしてきました。
ハードルを下げる
次に、行動を妨げる「ハードル」を下げる方法について考えます。
私は「行動力=報酬−ハードル(コスト)」だと思っています。
報酬が高ければ多少のコストは許容できますが、逆に報酬が小さくても、行動のハードルが低ければ実行しやすくなります。
ハードルを下げる具体的な方法としては
行動を細かく分解して、一番最初の小さなステップを見つける。
一瞬でできる最初の一歩を用意することで、行動の敷居を下げる。
人間は、何かをやり始めるとそのまま続けてしまう癖があります。
つまり、一番最初の一歩だけを一瞬でできるような導線を作っておけば、あとは勝手に流れで行動してくれるということです。
Notionでいうと、何かの行動をしたあと、ボタンを押すとメモのページに行くような設定をしておけばいいでしょう。
先ほどのボタンで何とかなりそうです。
トリガーの設定
最後に、行動を始める「トリガー」を考えます。
トリガーを明確にすることで、自然に行動を促すことができます。
何をトリガーにするかは、「場所」「時間」「状況」の3つに分けて考えると考えやすいです。
場所
私はスマホでメモをすることが多いため、場所に縛られる必要はなさそうです。
最低限、邪魔さえされなければどこでも良いと思います。
時間
頭が全く働いていない時間は避けたいので、寝起き、ランチ後、仕事終わり直後のような集中力が低いタイミングを避けます。
状況
Notionを開ける(開いている)、若干の時間が取れる、くらいの条件がそろえば何とかなりそうです。
これらに当てはまりそうな、以下の3つを候補としてあげました。
仕事のタスクが終わったとき
トイレに立ったとき
お風呂上がり
それぞれ課題もありそうですが、一先ず先ほどのボタンをこれらが終わった直後のタイミングで押せるように設置していきます。
具体的には、仕事のタスク終了ボタン、休憩ボタン、お風呂タスクのページに仕込んでおくことにします。
(私はタスクシュートをしているのでお風呂に入るなどもわざわざタスクになっています)
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まとめ
習慣化を成功させるためには、「トリガー」「ハードル」「報酬」の3つを設計することが重要です。
それぞれをきちんと考えて設計することで、「メモを見返す」という行動を無理なく続けることができるでしょう。(きっと。そうであってほしい。)
ちょっとした言葉遣いなど、小さな工夫で、メモを「書きっぱなし」から「使える知識」にしてみてくださいね!
そういえば、Zettelkastenが気になる方はセミナーを実施するので是非来てください。
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「Notion 大学 Advent Calendar 2024」
次回はチャベスさんの「Notion で英語学習」です。
お楽しみに!
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