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「責任を引き受ける」という自己変革のマインドセット
こんにちは。SEA SIDE.代表のとしです。
前回は「今を受け入れる」というマインドセットについてお話ししました。今日は、自己変革に必要な第二のマインドセット「責任を引き受ける」について、私の経験と心理学の知見を交えながらお伝えします。
「責任」という言葉の本当の意味
多くの人にとって「責任」という言葉は、重たく、できれば避けたいものかもしれません。私も24歳で店長になった時、60人のスタッフの人生に関わる責任の重さに、正直なところ怖気づきました。しかし、その後の経験で気づいたのです。
責任とは重荷ではなく、「自分で選択できる自由」なのだと。
なぜ「責任」を引き受けることが重要なのか
心理学では「ローカス・オブ・コントロール(統制の所在)」という概念があります。これは内的統制と外的統制に分かれます。内的統制の人は結果は自分の行動で決まると考え、外的統制の人は結果は運や環境で決まると考えます。
研究によると、内的統制の人は目標達成率が高く、ストレス耐性が強く、人生の満足度が高いことが分かっています。
「責任回避」が引き起こす3つの罠
成長機会の損失
失敗を他者や環境のせいにすると、学びが得られず、同じパターンを繰り返してしまい、本質的な課題に向き合えなくなります。
自己効力感の低下
「自分にはどうにもできない」という思い込みにより、挑戦する勇気を失い、可能性を制限してしまいます。
人間関係の悪化
責任転嫁により信頼関係が破壊され、チームワークが低下し、周囲からのサポートを得られにくくなります。
責任を引き受ける4つのステップ
1. 認識:自分の影響力を理解する
どんな状況でも自分にできることは必ずあり、選択の自由は常にあります。小さな行動も積み重なれば大きな変化を生みます。
2. 受容:結果との向き合い方を学ぶ
良い結果も悪い結果も、自分の選択の産物として受け入れ、「言い訳」を「学び」に変換し、失敗を次へのステッピングストーンとして捉えます。
3. 行動:選択の質を高める
情報収集を徹底し、複数の選択肢を用意し、結果を予測して行動を選びます。
4. 継続:責任筋力を鍛える
小さな約束から必ず守り、日々の選択を意識的に行い、結果の振り返りを習慣化します。
私の経験から〜転機となった出来事〜
大手アパレル企業で店長を務めていた時、ある危機的状況の店舗を任されました。当初は「こんな状況で成果なんて出せるはずがない」と考えていました。しかし、ある時気づいたのです。
「環境のせいにしている限り、何も変わらない」
その瞬間から、自分にできることを必死で考え、実行し始めました。スタッフ一人一人との対話、些細な改善の積み重ね、データに基づく戦略立案を行った結果、2週間で店舗の雰囲気は一変し、半年後には売上130%、利益200%を達成することができました。
実践ワーク:責任力を高める3つの習慣
朝の宣言
今日の重要な選択ポイントを書き出し、それぞれの選択で目指す結果を明確にします。
夜の振り返り
その日の選択とその結果を記録し、改善点と学びを整理します。
週間チャレンジ
「誰かのせいにしたくなること」をリストアップし、それぞれについて「自分にできること」を考えます。
さいごに
責任を引き受けることは、人生の主導権を取り戻すことです。それは重荷ではなく、自由への第一歩なのです。
明日は、責任を実践的に引き受けるための具体的なフレームワークについて、お話ししていきます。
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