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人には優しくできるのに、自分には優しくできない人の心理

「友達や家族には『無理しないでね』って言えるのに、
自分には言えない…」
「人の悩みには寄り添えるのに、自分の事になると厳しくなってしまう…」

この人は、「他人への優しさ」と「自分への優しさ」に違いを感じている状態です。

なぜ自分には優しくできないのか?その深層心理を分析し、どうすれば自分にも思いやりを持てるようになるのかを考えてみましょう。

 ① 「自分はもっと頑張らないといけない」と思っている(過剰な責任感・完璧主義)

「私はもっと努力しなきゃいけない」
「自分に甘えたら、怠けてしまう気がする」

🔹心理的背景

  • 「自分は強くなければいけない」「自分がらなければいけない」という思い込みがある。

  • 過去に「もっと頑張って」と言われ続けた経験があり、「努力し続けることが正しい」と考えている。

  • 完璧主義の傾向があり、「まだまだ足りない」と自分に厳しくなってしまいます。

👉解決策:「自分にも人と同じ優しさを向けていい」と意識する

  • 「自分を甘やかす=怠ける」ではなく、「適度に休むことで、長く頑張れる」と考えてみましょう。

  • 誰かに優しくしているとき、「この優しさを自分にも向けたらどうなる?」と想像してみる。

  • 「完璧じゃなくてもいい」と言葉にして、自分に許可を出す。

 ②「人からの評価」を気にしすぎている(他人軸で生きている)

「人には優しくするべきだけど、自分のことは後回しにしなければならない」
「人から頼られる自分でいたい」

🔹心理的背景

  • 幼少期に「人に優しくすることがいいこと」と教えられ、それを周囲の周囲に認められてきた。

  • 「他人の役に立つことで自分の価値が決まる」と考えている。

  • 「自分を優先するとワガママだと思われるかも」と不安を感じる。

👉 解決策:「他人軸」ではなく解決「自分軸」を意識する

  • 「人を大切にするように、自分のことも大切にするのが自然なこと」と考えます。

  • 「他人に優しくすること」と「自分を大切にすること」は両立できることを意識する。

  • 「人からどう思われるか」ではなく、「自分はどうしたいか?」を時間をかけて向き合う

 ③ 「自分の気持ちよりも、他人を優先する癖がついている」

「自分のことは後回しでいい」
「誰かを助けるほうが、自分のことより大事」

🔹心理的背景

  • 長年、他人の気持ちを優先する環境で育ち、「自分のことを考える時間」が設けられなかった。

  • 親や周囲の人を支える役割を担っていた経験があり、「自分のことは後回すのが普通」となっている。

  • 「人に優しくすることで、自分の存在価値を感じる」ため、自分を優先すると罪悪感を感じる。

👉解決策:「自分の気持ちに気づく時間」をつくる

  • 「私は本当はどうしたいの?」と、1日1回でも考える習慣をつける。

  • 人に優しくするとき、「私はどう感じている?」と、自分の気持ちも意識する。

  • 「自分のケアを後回しにしすぎると、長く人を助けられない」と考え、バランスをとる。

 ④ 「自分に優しいこと=甘え」と思っている(厳しいイメージセルフ)

「自分に優しくしたら、怠けてしまいそう」
「私はもっと厳しくしないと成長できない」

🔹心理的背景

  • 「厳しくしないと成長できない」という思い込みがある。

  • 過去に「自分に厳しくすることで成功した」「努力して結果を出した」経験があり、それが正解だと思っている。

  • 「優しい=甘え」と思い込み、自分に優しくすることが怖い。

👉解決策:「優しさ=甘えではなく、エネルギー補給」と考える

  • 「厳しくすること」だけが成長の方法ではないと理解する。

  • 「自分を労わることは、より長く努力を続けるための戦略」と考えます。

  • 「今、自分が誰かに対して言っている優しい言葉を、そのまま自分にも言ってみる」。

 ⑤ 「自分のことが好きではない(自己否定)」

「私は大した人間じゃない、優しくする価値がない」
「人には優しくするけど、自分はどうでもいい」

🔹心理的背景

  • 幼少期に「もっと頑張らなきゃ」「まだ足りない」と言われ続け、自分に価値を感じている。

  • 過去の失敗やトラウマから、「私はダメな人間だ」と思っている。

  • 「自分を大切にすること」に違和感を感じ、どうしたらいいのかわからない。

👉 解決策:「自分も大切にしていい存在」と認識する

  • 「自分に優しくすること=自分を好きになるための始まり」と考えます。

  • 「誰にでも価値があるなら、自分にもある」と意識する。

  • 「人を大切にできる自分は素敵なはず」と考え、自分の価値を少しずつ認めていきます。

 まとめ:人には優しくできるのに、自分には優しくできない心理と改善策

🔴心理的要因

  1. 「もっと頑張らなければ」と思い込み、徹底的にしてしまう→ 完璧主義・責任感が強い

  2. 「人からどう思われるか」を気にしすぎている→他人軸で生きている

  3. 「自分より他人を優先するのが当たり前」と思っている→自分の気持ちに気づく機会が少ない

  4. 「自分に優しくする=甘え」と思い込んでいる→ 厳しさだけが成長の方法だと考えている

  5. 「自分を好きではない」と感じている→ 自己否定が強い

🔵改善策

  1. 「自分にも他人と同じ優しさを向けて素敵」と意識する

  2. 「人の評価ではなく、自分の気持ちを大切にする時間をつくる」

  3. 「自分の気持ちに気づく習慣」をつける(1日1回でもOK)

  4. 「優しさ=甘えではなく、エネルギー補給」と考える

  5. 「自分も大切にしていい存在」と認識し、少しずつ受け入れていく

「自分を大切にすること」は、もっと人に優しくできる力にもなります。

まずは「人にかける優しい言葉を、自分にも言ってみる」から始めてみませんか😊

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