最高の3年を過ごしたReproを退職してコミューンに入社しました
Reproは人生最高の3年間でした
掲題の通り、今年4月でReproを退職し5月からコミューンで働いています。
Reproの入社動機はカスタマーサクセスの経験を沢山積みたいというものでしたが、事業の急成長と共にそれ以上の経験をさせていただきました。
成長させていただいた分の恩返しは全くできていない自覚はあり、卒業ではなく中退というニュアンスが正しいかもしれません。。
今後の社会人人生のどこかで何かしらのお返しできたらと思います。
なぜReproが最高だったのか
まず第一に様々な挑戦機会と手厚い支援・激励をいただけたことです。
入社前(3年前当時)は「Reproは怖い」とか「地獄系CEO」とか様々な噂があり、入社前に「詰めるのはムリなのでやめてほしい。激励してほしい。」といういま振り返るとダサすぎる期待値調整をしていました。
1次面接で準備した資料の最終スライド
しかし、それを汲んでか当時の上長である佐々木さんに伸び伸びと仕事ができる環境と文化を整備していただき、先輩CSである岩田さんにも丁寧なエンプロイーオンボーディングをしていただき、平田さん(社長)はいい感じに激励してくれました。おかげでCSMとして結果を残し成長することができました。
将棋が趣味なんですけど完全に役得な案件もありました
その後もRepro webのプロジェクトマネージャ、0名から計7名を採用したチーム立上げ、未経験からの営業企画(かなりワガママを言って異動させてもらった)など当初の想定以上の得がたい成長機会をいただけました。
番外編として、ストレングスファインダーのワークショップを実施させていただいたり、セミナーを作ったり、エンジニア・デザイナーの皆様と半日プロダクト合宿を行ったり、外部のリサーチサービスを導入させていただいたり、非公式の社歌を作ったり…とこれまた様々な機会がいただけました。
行動指針の浸透施策としての社歌(もちろんジョークです)
第二に、尊敬しベンチマークできる人が多すぎたことです。
最後の1年間をお世話になったCSO越後さんには特にお世話になりました。30歳を過ぎて初期仮説の作り方や提案作成の作法を圧倒的に反省し改善に向けたアクションを取ることができたのは得難い機会でした。ヒアリング資料が既にファイナルアンサーである域に今後どの程度近づけるか定かではありませんがそのような高みを目指していきたいと思います。
CMO中澤さんにも多大なる感謝をせねばなりません。プロジェクト単位でご一緒させていただく機会が何度かありましたが自分がどれだけ筋の悪いことをしていたのか、本来どのような仕事を成すべきだったのか都度都度気付くことができました。
中澤さんは日本最高峰のデジタルマーケターでありRepro入社前からファンだったのですが、昨年Reproにジョインされました。まさか一緒の会社で働ける機会に恵まれるとは思っておらずその点においてもReproはサイコーでした。
COO斎藤さんは完全に異次元のスゴさで直接参考にできるところは少なかったものの視野はめっちゃ広がったと思います。
また、尊敬できる部長、マネージャ、エンジニア陣と一緒に仕事をする中で刺激を受けることも多かったです。
そして何よりも、私が採用した7名(正社員6名+業務委託1名)は全員が何かしらの点で私より圧倒的に優れているメンバーでした。チームのマネージャというロールを通じて彼らの優れている所を一番贅沢なポジションで吸収することができた。これが一番得がたい経験だったかもしれません。
因みに、転職活動では面接官の方から「平田さんってあの怖い人ですよねw」というアイスブレイクがちょいちょいあったのですが、少なくとも社内では別に怖くないですよ(こういうアイスブレイクは志望度が下がるリスクもあるので注意すべき)。強い言葉を使うことはありますが私は思いやりの裏返しと解釈しています。本質的にめっちゃ社員想いですし、ひたむきですし、オープンですし、つまるところ最高の社長です。言葉を選びすぎたり誰かを不安にさせまいと「大本営」チックな経営をされる社長より100倍気持ちよく働けると思います。
ということでReproは人生最高の3年間でした。前々職のビービットも自分には勿体なさすぎる環境でした。思い返すと本当に恵まれすぎたキャリアだなーとつくづく思います。
なぜコミューンなのか
Reproは今でも最高の会社ですし、転職前提ではありませんでしたがコミューンがより今の自分に適した環境だと考えるに至りました。
今回は30代を投資する転職ということで一応SaaS中心に幅広く見ました。他社ではカスタマーサクセス責任者などの勿体ないオファーもいただいていましたが結局コミューンが一番でした。周りからは「元クラウドサインCS責任者の岩熊さんがいるのによく入社しましたね」(≒ポスト空かなくない?)とも言われましたが実力主義ですし機会も沢山あるので無問題です。
最終的に決め手になったのは以下3点です。
1.道なき道を一緒に突き進みたい
入社当時のReproはビジョンに縛られず個々が自分のビジョンを体現しようとする行動が奨励される時代でありそれが非常に魅力的でした。
しかし30代になって思い描く世界の方向性が近しい人たちと一緒に「こうあるべきにベット」してみたいという思いが強くなりました。
最初に興味を引かれたのは「企業とユーザーの距離を近づける」(私の解釈では「企業とユーザーが一緒の方向を向く」みたいなニュアンスも含む)というビジョンで、これって顧客志向のネクストだよなーというのは3~4年前位から漠然と感じていました。
ただそれがコミューンで実現できるのかは当初ピンと来ず「TAM一兆円ってwwwあースタートアップにありがちな投資家向けのアレですか」と内心で斜に構えすぎたスタンスを取っていました。ホントすみません。
しかし、岩熊さんがとにかく信じ切った目と語気で会社説明をしてきたため「おおう、これは尋常じゃないぞ」と感じ、自分でも色々調べたり検討するうちに「現状はさておきポテンシャルとしてはイケるんじゃないか?自分たちの働き次第ではワンチャン歴史に残るぞコレ」と信じるに至りました。いやあ熱って伝播しますよね。
海外ではNotion、Pelotonなどコミュニティを事業成長の中心に据えたり、競争優位性のコアと位置づけて急成長する企業が増えており、コミュニティはサポート工数の削減やユーザーリサーチといった部分的な施策ではなくCXのオペレーショナルエクセレンスを得る手段として事業戦略の中心に格上げされる存在になりつつあるように思えます。
コミュニティはかつてサポートのろくでなしの子でした。しかし今は違います。(Commsor Co-Founder,CEO Mac Reddin)
少し前ですがDNX湊さんのSaaSニュースでもCommunity Led Growthという概念が紹介されましたね。(CLGについてはまた別途書きたいと思います)
世界最大級のコミュニティプロフェッショナルグループであるCMXの創設者David SpinksもDuoLingoがロゼッタ・ストーンと比べて2倍の評価額を得た要因の1つとしてコミュニティによるクラウドソーシングを挙げています。
また、先週開催されたCommunity-Led | the 2021Community Club SummitではCommunityManagerの平均年収は77,000ドル(約831万円)、Head of Communityの平均年収は141,000ドル(約1520万円)という発表があり、当該領域の注目度が伺えます。
このように日本でも様々な業種業態で盛り上がりつつあるコミュニティですが、海外ではその比で無いくらい盛り上がっているようですね。
ただしコミュニティは簡単ではありません。米国で第一次コミュニティバブルが起こった2011年当時のガートナー調査(Top 10 Issues With Proprietary Web Communities)では7割のコミュニティが企業都合を優先した運営等の理由で失敗していたそうです。かの小島さんもコミュニティはそろそろ幻滅期に入ると仰ってますし、この壁を日本で乗り越えるのは簡単ではないでしょう。
つまるところ、コミュニティ×カスタマーサクセスで戦っているコミューンめっちゃワクワクしますよね!ということです。
2.経営陣と一緒に事業を作り、育て、成し遂げる経験を得たい
これは恥ずかしい話ですが、Reproが事業成長するにつれ解くべき問題も複雑になり現状の私では通用しない部分が多々あったと思っています。
もう少しシンプルな環境でチャレンジをする必要がありました。(コミューンがレベル低いということではなく基礎問題を解くことに集中しやすい環境を自分で選ぶべき、という感じのニュアンスです)
現状はCSMのユニットを任せていただく傍ら、社長・PO・私の3名で進めているプロジェクトがあります。現状は入社当初でもあるためか手加減していただいている雰囲気も感じ、忙しいはずのCEOに論点設定の幅、筋の良さにおいて負けている。。正直苦戦していますがここでバリューを出すのが本当は一番やりたいこと。ガリガリに詰められ、それを跳ね返せる位の関係を目指します。
3.岩熊さん、高原さん、岡上さんと一緒に働いてみたかった
Reproの方々とは一緒に働きたくないのか、というとそういうことでは全く無いのですが、彼らとはこの機を逃すと今後一生一緒に働く機会が訪れないんじゃないかとおもうと居ても経ってもいられてなくなりました。
岩熊さんはBtoBxSaaSxCS LT#2で出会い、その後とっても有名人になってしまいましたが、当時どうしたらLTがぶっ刺さるかメッセンジャーで相談しておりその時から「うわーこの人いいなー」と思っていました。うっかり私がコミューンに出向いてしまいました。
高原さんはBtoBxSaaSxCS LT#6で出会い、あまりに優秀なオーラがほとばしっていたため当日「Repro来てほしい」と口説きましたが、その後コロナショック直後で躊躇しているうちにコミューンに転職され悲しい思いをしました。うっかり私がコミューンに出向いてしまいました。
岡上さんはBtoBxSaaSxCS LT#1で出会い、クソ熱量ある方でユーザーインターフェースも陽キャ。こういう人がいるチームって良いよなーと常々思っていました。うっかり私がコミューンに出向いてしまいました。
彼らとであれば背中を合わせて仕事ができるだろうと思いましたしそれは間違ってなかったなと思っています。また入社後に出会ったメンバーもすべからく良い人達でコレは裏切れないという思いも段々強くなっています。
入社してみて率直にどうか
正直めっちゃ仕事楽しいです。スピード感を持ってバリバリ仕事をするためのガバナンス強度が良い意味で高い。お名前呼ぶ時「さん付け強制」なんですけど地味に効用高いと感じます。しょうもない上下関係とかビジネスで歪みを生みそうなベタベタする仲良し感がなくなります。
みなさん謙虚、親切、オープンで背中を合わせながら仕事ができています。心理的安全性プログラム最高。
30人のフェーズでスケールに耐えられそうな土台ができつつあります。現段階でプロダクトのメトリクスがしっかりしてることがまず驚愕。急成長を見越して早めにOps、Enablement系に投資しているのが素晴らしい。
CSがゴリゴリハイタッチだがプロダクトファーストでエンジニアが尊重される文化です(共同創業者3名の内2名がCPOとCTOでプロダクト側であることも1つ良い所なのかもしれない)。更新やアップセルは全社(#general)で喜びます。チームコミューン。
スケールのためにスケールしないことは泥臭くやるものの「将来スケールしなくなる可能性があることをしない」という覚悟がすごい。
思ったよりユーモラスで優しい。共同創業者が全員東大卒で出身企業もBCG(日中米)、Google(日→米)、Cygamesとつよつよなので「駒谷くんとはまだ論ずるに値しないね」みたいなの連発されるかなと思ったらそうでもない。ほんとは思っているかもだが少なくともそういう意味なく摩擦の強いコミュニケーションはせず生産性が落ちないようにしてくれている。社長の俗世における守備範囲も広い(爆走兄弟レッツ&ゴー!!からウマ娘までいけるようです)。
思ったより皆ちゃんと寝てるw 同じアウトプットであれば短い勤務時間の人が評価されると公言しており生産性にこだわる強度が高い。
そして思った以上に事業が伸びててビビってます。なんと430%成長。CSの重責たるや。
入社初日に「駒谷ユニット定例」なる定例が設定されおり、まあまあ焦りましたが、優秀な皆様に支えられて今の所なんとかなってます。
とりあえずコミュニティに関するインプットは日本語書籍7冊、洋書2冊でだいたい概要つかめた気がしてます(汗)後は実践しながら血肉化するだけ!
カスタマーサクセスも久しぶりですが改めて日本語訳されたハンドブックと黄色本は読んだので一旦キャッチアップ完了ということにしました。
今後やりたいこと
コミュニティやカスタマーサクセスに関するnoteを不定期に書きたいです(という気概はあります)。
また、今回の転職は3年前にカスタマーサクセスで転職したときと状況が全然違うなと思ったので1人の転職経験者から見える市場の変遷も書きたいです。
BtoB×SaaS×CSのLTイベントはまあまあ適当になっていましたがコミュニティ×カスタマーサクセスの会社に入ったこともあり、3度目位の正直で、もう少ししっかり定期的にやりたいと思っています。
尚、5/27に第7回イベントをオンライン開催しますが非常に充実した内容が期待されますので是非お申し込み下さい。一昔前はオンボーディング標準化、エクスパンション、ヘルススコア設計みたいなテーマ切りでは実践例を話せる登壇者は集まらなかったと思うのですがやっぱりレベルが上がってるなーと思います。
しばらくコミューンCSにフルコミットですがそれを言い訳にせず、色々とやっていきたい所存。
お決まりの採用PR
ビジネスサイド、プロダクトサイドほぼ全てのポジションが空いてます。
2021年5月時点で採用目標のみが圧倒的に未達です。
ぜひTwitterよりカジュアルにご連絡いただければと思います。
CS、およびビジネスサイドの方へ
一緒に歴史に残るチームを作りませんか?もしよろしければ私もしくは岩熊さんあたりとSaaS談義してください。
エンジニアの方へ
現在コミューンは年間成長率430%という猛烈な勢いで成長、業務拡大を続けており、社内の開発組織の強化を図っているところです。
そして、コアであるプロダクト「commmune」の磨き込みにも一層注力し非線形の成長を支える最高のものづくりを目指しています。
またcommmuneとは別の新規プロダクト今年度中の開発着手を検討しており、技術設計や実装、開発の仕組みづくり、チームづくりにもお力添えいただきたいです。
今後ともよろしくお願いいたします。
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