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レクに関しては、色々賛否が分かれるとは思います。

この記事に関しては、全くの個人的意見ですので批判は受け付けません(笑)


デイサービスや施設で行われているレク。

高齢者達は楽しいのだろうか?

塗り絵、切り絵、書道、風船バレー、ボーリング、算数などなど。

YouTubeでも、ホント沢山のレク動画が溢れている。

高齢者の中には、レクを楽しみに毎回デイサービスに行く方もいるとは思います。

それに、高齢者を飽きさせないように、限られた予算の中で、新たなレクを考える職員は本当に凄いですし、介護業界がエンターテインメントで、クリエイターと言われる所以だと思っています。

ただ、自分は将来高齢者なり、介護認定を取っても、“普通”のデイサービスには行きたくない。

風船バレー…楽しいか?と、思っている自分がいる。

それならまだ、リハ特化型に行くかなー。

それか、若年性認知症なら、東京町田市にある、次世代型デイサービス「DAYS BLG!」のような、仕事が出来る所に行きたい。

2020年1月に、介護業界内で有名になったであろう番組が放映された。

http://www6.nhk.or.jp/special/sp/detail/index.html?aid=20200111

それが、長谷川式スケール考案者の長谷川和夫さんが、認知症となり、デイサービスに通う場面が流された。

長谷川さんは、デイサービスを考案した一人で、認知症の方には、デイサービスという場所が必要だと訴えいた人だ。

そんな人が、実際にデイサービスに行くとレクには参加せず、孤独を感じていた。

長谷川さん自身の心の中までは分からないが、あの番組を観る限り、「あのようなレクはしたくない」と言っていたかと思う。


レクというモノは、高齢者の身体に、脳に、心に、作用するモノだと思う。

そう考えると、やはり、今雑誌やメディアで紹介されるように、神奈川県のあおいけあや、下河原さんのような銀木犀、神戸の介護付きシェアハウス「はっぴーの家ろっけん」だったりが、初め「異端」とされた所が、実は、高齢者にとって「楽しい」ところなのかもしれない。

やはり、「画一的」は、つまらない。


人生は、十人十色で、その方一人一人の既往や背景に寄り添い、話をしましょうと言われているが、いざレクとなると、「画一的」になりがちではないか?

「したくなければしなくても良いやん」

「デイサービスに行かなければいいやん」

と言われる方もいると思います。

それに、一日中家に引き篭り、太陽の日差しを浴びず…廃用になる。

その予防として、生活の「メリハリ」として、レクに参加しなくても、行くことに意義がある!と言われるかもしれない。

次に考えたいのは、利用者負担。

要介護度、利用時間、負担割合、デイサービス形態(大規模か小規模か)によって金額は異なるし、実際に支払うの自分の負担割合分だけなので、感覚がおかしくなるかもしれないが、実費で考えると、一割負担の利用者でも、一回の利用で、6千円〜1万円程度かかる。(実際には、600円〜1000円程度)

それ以外にも、サービス給付加算、処遇改善加算、食事代、必要備品、オムツ代がプラスかかる。

さらには、レクにかかる費用すら、払わないといけない。

これだけ書いていてあれですが、デイサービス自体を否定する気は更々ありませんし、前述したように、限られた予算内で、日々レクを考える職員には頭が下がります。

私も、一年程グループホームに勤めていた経験があり、レクを考えることは自分にとっては“苦痛”だった記憶がある。

デイサービスという一日完結型とは一緒に出来ないが、グループホームは、そこが“住まい”のために、当然365日毎日施設にいる。

だからこそ、レクの“マンネリ化”は否めない。(そこは、職員の怠慢だと言われればそれまでですが…)

しかし、国ももう少し魅力あるデイサービスになるように、「また行きたい!」と思われるデイサービスになるように考えてほしいものだ。

しかし、通所介護が地域密着に移行され、その流れは逆行しており、より、デイサービスの運営に厳しさが増している。


しかし、それで下を向かず、出来る限り、「楽しい!」と思われるデイのレクを考えてほしい。

福祉用具専門相談員の仕事をしていると、デイサービスに行く機会も多々ありますが、その中には、高齢者が無言でずっとポツンと座っている場面もよく見てきた。


それに、やはり、実費で6千円〜1万円払うならば、そこそこ良いご飯も食べられる金額だし、もう少しお金を出せば好きな所に泊まれる位の金額だ。

全国のデイサービスの中には、その金額にも見合っていない内容のところなんか沢山あるのではないか?!


将来、自分達が高齢者になり、デイサービスに行きたいと思うような未来の一歩を創っているのが“今”だと思う。

職員自身が、「今の職場(デイサービス)に自分自身も通いたい!」と思いながら仕事を創造、想像、出来ているのか。

多分、職員全員が、そんなことを考えている所ならば、物凄く良いデイサービスだと思います。

私自身も、自分が高齢者となり、福祉用具をレンタルしたり、住宅改修をしないといけなくなった時、どんな福祉用具専門相談員に来てもらいたいか、を考えています。

今の介護業界を考えると、人手不足で、みんなバタバタしてて、人間関係で疲弊する職員が多く、オバヘルというお局さんに嫌味を言われ、管理者が現場を分かっていないとか、サビ残が当たり前、感情搾取…などなど、沢山マイナスな思考になりがちだけれど、その中でも、踠きながらも、“楽しんで”介護をしている職員も沢山知っている。

そんな楽しんでいる職員が考えるレクは、一味違うのだろうな。

別に私は評論家でも何でもないけれど、この業界でよく言われるように、

「親に受けさせたい介護」

「自分が受けたくなるような介護」

を、介護や医療に関わらず、みんながそう思えるようなったらいいな、と思っています。


他のSNSでは、こういうのを、「キラキラ発言」と揶揄されるが、誰かがこの「キラキラ」と言われる“綺麗事”かもしれないことを発信しないといけないのでは、とも考えています。

少なくとも、自分は、そうでありたいと思うし、

少なくとも、自分と出会った利用者には、笑顔であってほしいと思います。


by inochi






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inochi(フクシカイゴ× 福祉用具×Reform)▶︎▷▶︎note福祉用具部隊長
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