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道民としてのガラナに対するコンセンサスってこれなの、かなあ。メインで取り上げるとすれば、そんなお話。

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まあ優しい世界、ではあるけど遂にオベロンに猛り狂ってた
羽海野チカの『3月のライオン』、17巻が8月に出ますか。
それは確保せねばな。


銀英伝参りはここに来て粛々と乱離篇を一気に読み切り、
かつて石黒昇監督にサインを頂いた第4期の事前ビデオでも
観てから入っても良かったのですが勢いのままに辺境から
スタートする回天篇(9巻、解説:小野不由美)をみちみち
読んでいるあたりまで。

 ちょっと水野良の解説は深めに入りすぎて感情的になり
がちなので、ここは『書物の森でつまづいて』から一節でも
持ってくる。

田中芳樹 できないのならその道のプロのシェフにおまかせ
     するしかないと思います。中途半端にかかわると
     かえって演出家さんはやりにくいだろうなと思い
     ますね。
水野良  たしかに委ねてしまうか、自分で全部やってしまう       
     かでしょうね。

田中芳樹『書物の森でつまづいて…』
(講談社文庫;2002.11,911/タ)p143

アニメは「餅は餅屋」と考えている二人が見て取れる。
 それとまんがと小説に優劣をつけてないのもここより下の
世代の特徴。

田中芳樹 生まれたときにすでに手塚治虫先生の作品があった
     、という世代の人、というのは、マンガが小説より
     下等だなんて思ってないですね。
水野良  そうですね。

田中芳樹『書物の森でつまづいて…』
(講談社文庫;2002.11,911/タ)p143

むしろそれぞれの表現手段として観ている。活字世代、と
して括ればそこにもさして優劣なんてないんだが、本が消滅
するだのキンドルやオーディブルてなきゃと声高にかつ悪戯に叫ぶ
ノイジーが一番事の良し悪しをわかりもせずに喚くので、
それだけがいつも厄介、って状況だけがいつまでも変化しきれて
いない変態に留まる、って印象なんだけど。
(とまああえてキンドルやオーディブルなぞサクッと使いもせずに、
な人がFire HDタブレットで叫ぶワケですが)

どちらも併存できるうちは、あったに越したことはないかと。


じゃあメインは以前書いたコメントを少しづつ押し広げて
作り込んでみるか。
 むろんメインテーマはこれで。スキマスイッチ「ガラナ」。

>ガラナ
南米原産の原材料を使った炭酸飲料として飲まれる
ものが主流で甘い物好きの北海道ではコーラが浸透
する前に定着したので現在でも気軽に飲める。

この源流が強く定着して一大ブランド化した道南圏のメーカーが
小原(おばら)の「コアップガラナ」。

「北酒(連)」のミスタイポだけが残念ですが、コカコーラ
前夜の一連の話は、マツコの知らない世界でも常連だった
菅原佳己さんが上手くこちらにまとめています。

道南の飲料メーカー、小原(おばら)は、ブラジル大使館の
協力を得て、北海道でコアップガラナを製造・販売。
するとなぜか、日本のなかでも北海道だけで支持され、今
では年間500万本(1本500 mlとして換算)を生産する人気
飲料に。メーカーは人気の理由を「コーラの上陸が本州より
2〜3年遅れたことで、ガラナが先に道民に定着したという
タイミングと、道民好みの味わいだった、ということでは?」
と推測しています。

元はこのような京都の舞妓さんをイメージしてこの形の
瓶で発売された。日本コアップ株式会社認定製品。

復刻版が流通しても久しいあたり。
 一時期缶でしか売ってなかった頃から好きな味。


小原は「銀星シトロン」もすっきりしてて、あればすぐに
ゲットする炭酸飲料ですが。



こちらが大主流で、対抗馬は都落ち。「キリンメッツガラナ」の
成れの果て。
 「キリンガラナ」は道内限定。
 「コアップ」よりも甘さはすっきりしてるが、爽快感と
インパクトは欠けてる。

 まあここまではある程度普通に語られやすい。


で三番手が結構ややこしい。
それは概ねセイコーマートが全道に普及していった際に
枝分かれしたものだからだ。
 だからセイコーマートに通う古参としては
「コレジャナイガラナをセイコーマートで買わされている」
感覚がやはり若干残るわけで。

 ってことで当時の説明からするとこうなる。

 あと別方向でレアなのは苫小牧の丸善市町で出しており、
ひところはセイコーマートで全道でも手に入ってた「ガラナエール」が
現在は苫小牧の丸善マートくらいでしか手に入れられないのが
残念なあたり(セイコーマートは独自のガラナとガラナサワーに移行してしまったので)。

 なので初期型のセイコーマートには丸善市町の「ガラナエール」が
置かれていたわけで。

「北乃カムイガラナ」だと札幌でもサツドラ系の一部店舗や
お土産屋で取り扱いがあるくらい。「ガラナエール」は以前
追跡したけど結局道の駅の「ウトナイ湖」で入手するのが
一番適当、って結論が出てたような。


 で、セイコーマートは独自のガラナとガラナサワーに移行。
甘ったるいが、クセにはなる。ただ飲みなれない人には
不評なのがセイコーマートのガラナ飲料。

まとめると道南圏と苫小牧に独自のガラナ飲料があって、
こちらは主張もはっきりしてて美味い。
 都落ちのキリンとセイコーマートはオリジナル感はある
ガラナ飲料を出し続けているが、こちらの味は平均的で
イマイチ、ってのが道民としてのガラナに対するコンセンサス
なの、かなあ。


とまあそんな話でした。
最後までお読み頂き誠にありがとうございます。