古式ゆかしいデータが生き残っていたから、「水樹奈々の声優初レギュラー作」としてしか認識されてないアニメがある、ではなく多分に上田仕事な『時空探偵ゲンシクン』をいまさらアナライズしてみようかと。
ひとまず現在では「水樹奈々の声優初レギュラー作」として
しか認識されてないアニメがある、ってことで、古式ゆかしい
データが生き残っていたから、アナライズしてみようかと。
ひとまず。botさんはいい仕事してはる。
きらきら/水野愛日 「時空探偵ゲンシクン」ED2
(1998/10/01~1999/06/24、テレビ東京)
演出が湖山さんなのでほぼほぼ孫請けなあにまる屋の
担当回かな(おそらくは15回目のED映像)。
ウィキペでは確認しきれなかったが私家版のデータでカマ
かけてた映像ははっきりと15回目のED映像で画定。
一応当時の私家版アニメデータが残ってたので、そこから引用。所属
事務所や芸名は総て当時のものです。
きらきら/水野愛日 「時空探偵ゲンシクン」ED2は作曲がいまやすっかり
有名になってしまった人。作曲がスージー松原こと松原みきですね。
『真夜中のドア』のね。
作詞はSMAP楽曲やジャニーズ音楽では重要人物の森浩美、アレンジ
は天地無用の音楽や、アイドル音楽を手掛ける長岡成貢。
だから多分にSMAP方面のアレンジとプログラムされたコンテンツで
作られていたのはわかります(だから同方向で庄野賢一などの楽曲を
歌っていた水野愛日(水野奈央子)がED2では起用されると)。
『時空探偵ゲンシクン』を一言で言うと、没落していく「ポケモンピカ
ドン」後の夕方テレ東アニメで、どんどんショボくなっていく、です。
ただ、流石にこの頃は元祖三悪声優も全員生きていましたし、三悪の
声優構成は完璧。ウルド様がキスケと永沢君を連れている、と言って
しまうと身も蓋もない感じがしますが、TPレディがウルド様(或いは
デイードリット)◆冬馬由美なのはパーフェクトで、キスケ◆うえだ
ゆうじ(こっちがダイナ)と永沢君(或いは二代目波平)◆茶風林
(こっちがマイト)を従えているのはより完璧な三悪の布陣。
ゲンシクンの声は鈴木明子時代だと『あずきちゃん』のトモちゃん
で、ゆきじ時代だとテンテンくんとかこのゲンシクンとか『レレレの
天才バカボン』の時にハジメちゃんやってた(あと忘れてはいけない
のが必笑剣でも有名なアニプレックス初期の名作ぜんまいざむらいの
中の人か)現在は鈴木晶子さんになっている人の声がいいんだけどね。
ついでに加筆すると当時の私家版アニメデータではこう記してある。
でもなんでそんな『はれときどきぶた』以降の流れを持って来れた
ハズの作品が根本的には崩れ行くポケモンピカドン後のテレ東アニメ
になったのかといえば。
これもまた上田仕事の一環だからどんどんEDからしてショボく
なっていく印象にもなり得たと。
因みにそれを端的に指し示す一番の仕様が水樹奈々の起用で、
デビューさせてくれたのも実質は「ノエル3」に起用しラジオにも
使ってくれた上田耕行の「上田仕事」。
(そんな上田仕事でゲームの「ノエル」繋がりだから、私としては
イベント終わる前にサッサと帰られてしまった声優だから、好きに
なれる要素の一欠片もない子役上がりの舞台女優なんで余りにも
印象が良くない飯塚雅弓(をていよく使って「ノエル」のゲームを
テストプレイから構築してたことくらいは知られているでしょ)が
ED1なんである)
でも主題歌起用まではいかずにEDはパイオニアLDCが
担っていたから、水野愛日(水野奈央子)なんである。
(最終話に使われた楽曲ではキャストソングなので、
水樹奈々も歌っているかと)
当時の印象ととしてはED3が一番ショボく聞こえてた。
作詞が「以心伝心しよう」の大城光恵なんですが、
彼女もまた今年亡くなった話が出てたような。
で他の楽曲の調べ物(竹内まりやの「時空の旅人」がつべの却下
通っちゃってハイドモザイクになってたので、その代替物を探してた)
ひょっこり出て来たOPソングですが。
歌っているのはパイオニアLDCの上田仕事の一環
なんで『バトルアスリーテス大運動会』のOPに続いて
朝倉ゆかりですね。
登場キャラが歌わずとも踊るアニメの始祖の一つ。
ペドよりも早く京アニのアニメ(ハルヒなんか)よりも
先鞭は付けている。
振り付け担当はラッキイ池田や南流石などと共に活動
していた経験もあって振付師としても有名な香瑠鼓。
初エッセイだったふぅーはっ!にはこのゲンシクンの
振付を受けたことあたりの話もあった気はするのだけど。
(現物と写経ノートは確認したけどまだいいか、で
デッドストックにしてあったからなあ)
アニメ自体は基本的にAP(アニメーションプロデューサー)
がいつもの川人憲次郎さん(この当時はまだグループ・
タック所属)なので『はれときどきぶた』のスライドした感じが結構濃厚。
でもメイン版権がボンボン系とアスキーで山梨シルク
センターだから実に「This is 中途半端」。
この時期にタイムパトロール物だったので非常に楽しみ
な設定ではあったのですが(原作サイドは『ライジンオー』
などでも知られる園田英樹)、やはり尻つぼみ感は半端なく、
水樹奈々の初レギュラー作品と括られるのはそういう事情の
結果なのだろう。
3,▼Co・▲
TX/グループタック・Sanrio・アスキー
5,製作メインスタッフ
監督●福富 博
原作・シリーズ構成●園田英樹
アニメーションプロデューサー●川人憲治郎
アニメーション制作●グループ・タック
アニメーション制作協力●あにまる屋
掲載誌●アスキー「月刊ファミ通ブロス」
講談社「コミックボンボン」「テレビマガジン」
(2~39話)
広報担当●佐伯由美(テレビ東京)
古式ゆかしいデータが生き残っていたから、多分に上田仕事な
『時空探偵ゲンシクン』をいまさらアナライズしてみようかと、
でした。