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「吉兆の後にミラクルで見つけたパッケージ」。今住む街は確実に「風街」である。まあこれこそが「うますぎソフト」ってヤツでね。よくもまあ気付いて引き当てたものだ、から始まる幾つかの北海道のアイス事情についての複雑な感情。

「風街ろまん」の風街は暗渠おでんのちくわぶを侵略の
タネにしてキラーロードと共に潰えていったけれど(だから
松本隆な実家はキラーロードの下敷きにされて、ジャーニー
マンになっている)、今住む街は確実に「風街」である。

もう越してきてからは長いが、ほぼ風が凪いでいたことが
ない。

そんな街のスーパーでひたまずの買い物を済ませたら
やはりいつもの突風。目深に帽子をかぶっても遠くに飛ば
座れることが珍しくないのに、たまたまその時帽子を持って
いかれたけどふんわりストンと歩道の取りにいける頃合いに
パッサリおちた。

 これはいわゆる吉兆じゃね?と思ってEdyをチャージ
してから暫くして、吉兆のミラクルは起きた。
 (許可取りした上で)撮らせて貰った二軒目のスーパー
での写真がこれである。


許可を頂いた上で撮影させていただきました

たまの吉兆は吉と出たのか。思わずの買い物をしてたら、
ネタがふっと目の前に湧いてきた。じゃああとは行動力ある
のみだ。

ってことで齧っていた棘の知識はこれだ。

明治の『うずまきソフト』のパッケージの変化が絶妙で混乱に陥る
人がいっぱい「えっどういうこと?」 - Togetter

で生産してるのは北海道だとホントにレアでしかない関西
方面で生産されているアイスだ。


大東市平野の丸善製菓が製造元



北海道では雪印に酷い目を遭わせて(しかも無責任に騒いだ
のは実質二度目の災禍か)ロッテがくすねたままアイス事業
を統合したある種の呪いが反魂しており、驚くほどスーパーには
地アイスがなく(地元産はセイコーマートのダイマル
乳品か、道の駅方面に分散していたりする)、たまにセンタンとか
三色トリノをメガドンキでみつけられるくらい。

喪われた「雪印遺産」を求めて・「ダイマル乳品」|torov

無責任に騒いでクローバーを潰した(これが実質一度目の
災禍)際の話はこっちか。この時の過剰な
請願が裏目に出て、二度目のクレーマーに基づいた
雪印は解体され、滝田栄の「料理バンザイ!」が
終わりいかりや長介と伊藤蘭の「人生の楽園」が
始まるのですが(だから現在も続く残骸で初期
からの要素を持っているのは谷村新司のEDだけになる)。

といふことで今度は史料精読編。宇都宮勤と宇都宮牧場と上野幌を軸にして「マイナーな地名スレ」から紐解く幾つかのよしなしごと。|torov



だから赤城乳業もガリガリ君作るときに他社動向で見た上で
氷自体にフレーバーを付けてない他山の石ともなった「宝石箱」は
喰えないし、「ビエネッタ」は理解してるが(最近の
カップタイプも含めて)「レディーボーデン」や「とうきびアイス」は
洟から諦めざるを得ない。

森永乳業のアイス「ビエネッタ」40周年も、Z世代からの認知度が圧倒的に低く…どうやったら売れるんだろう?→「コラボしません?」 - Togetter

教義上食べられなくなった、やダウトな件は多々あるから
「俺達の宝石箱を返せ」、とするのがまあ道民古来の心情
ではある。ってヤツから強火加減で定番ローテーションの曲
「Dream Dream」までを語ってみる。|torov

(そんな時期に「ケンミンSHOW」で軽い気持ちで
「とうきびアイス」紹介したボクシングの内藤ときたら、
とも道民的な感情としてはあった。現在は「とうきびアイス」も
ダイマル乳品がOEMで生産しているに過ぎず、セイコーマート
では本格的なコーンもついた「北海道とうきびソフト」が販売
されているわけだし(これもダイマル乳品製))



赤城乳業は食い込んでいるが、ガリガリ君はあって
二種類がメイン、サクレレモンのフタバがあったらそれは
優秀な方。北海道のスーパーで売られていたアイス事情は
なんで販促メインの木ベラにロッテの代物が使われてるか
テンから忘れられるほどの荒野で地獄でした(そして安易に
騒動後肩入れして用もないのにペヤングを入れまくる内地
(本州)出身のバイヤーくらい無知で地元のニーズに
合っていない、イオンが四国のマルナカでやらかした
「マルナカ現象」がここでも波及する)。

「おにぎりせんべい」より以前に東に土着していたおにぎり型
のせんべいはグリコの「コメッコ」だった。|torov

実例は四国のマルナカがイオン傘下になり、トップバリュを
押し込みすぎて利益と売り上げを爆裂に減らした、って実例が
あるんだっけ。

「マルナカ現象」に関しては以上の文章から後段の
記事に(悔しさコミで)書いてありますので。



 結果的には丸永のアイスまんじゅうをはじめ九州アイスの
攻勢に晒されて(孤軍奮闘して一部ラッキーに納品してた
あまとうのアイスも現体制になってからは札幌の市場から撤退してる)、
関西のアイスが売られているのが稀なこの地域に
パック物でこう残存してたとは。

片面印刷だけの「うますぎソフト」


一応その他の面は「うずまきソフト」

そしてお礼の後現物を購入して改めて家でブツ撮りした次第。

といったあたりで「吉兆の後にミラクルで見つけたパッケージ」。
まではある程度固まってたけど、記事としてはついつい、で、
よくもまあ気付いて引き当てたものだ、から始まる幾つかの
北海道のアイス事情についての複雑な感情、って
話になってしまいました。