(3)「ライジング!」①と「レディ・アンをさがして」~ママチャリに乗って氷室冴子のコバルト文庫を探しに
ま、レディ・アンは知ってか知らずかの主に数字キャラで
まとめられた「ガンダムW(ウイング)」(監督はトルーパー
の時も投げっぱなしジャーマンで逃げ出したサンライズの
監督なのにSD(シリーズディレクター)の働きしか出来
ないで有名な池田成。結局文芸高橋哲子を中心に高松信司とか
が修正してったのが、米国初流入になった最初のシリーズ
「ガンダムW」になったんだっけ(最終的に監督は青木康直を
立てたのだっけ))のレディ・アンと亡くなられた(クレしんの
初代ななこおねいさんも演じておられた)紗ゆりさんのことを
思い出す、でもありますが。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%97%E3%82%86%E3%82%8A
「レディ・アンをさがして」はまんま「ローマの休日」が
モチーフ(題材)とされていることでも有名ですが、宝塚に
従軍記者として「ヌマー(Number)」のように宝塚に貼り付き
ながらまんが原作「ライジング!」を書いていた頃の氷室冴子が
「ライジング!」の為に書き下ろした劇中劇であり戯曲(ミュー
ジカル)を(戯曲スタイルの原稿のまま)角川文庫で
リリースしたものです。
なので、その後大型本・文庫本と着実に全7巻本として
リリース出来た小学館の「ライジング!」がそれなりに普及して
いるのに対して角川文庫以降の刊行が案の定途絶えた「レディ・
アンをさがして」の入手できる率が低くなっているのも皮肉です。
(確か復刊ドットコムにも一時期かかっていたんだっけ)
因みに札幌の古本屋巡りをしていた時はちゃんと完揃(完全に
揃う・揃ってるって意味で、古本屋の用語では「かんぞろ」と
詠む)でフラワーコミックスワイド版があったから、そんなに
揃えるのは難しくなかったような。
氷室冴子の宝塚従軍時代に描かれた「ライジング!」の世界は
だから氷室氏の理想と宝塚の思想の中間に位置付けさせる為に
やはり宝塚ではなく「宮苑(みやぞの)」という概念をあえて
立てて作られていました。
そこにあえてブツける主人公は仁科祐紀。
当初は二人で「篠原姓」だったが、同誌(少コミ)に篠原姓が
いたので「泉姓」にしようとしたがそれも重複していて却下。
結局藤田和子が仁科祐紀に決めたのが連載の1ヶ月前だったそうで。
で、いわゆる「宮苑(みやぞの)」批判の骨子はこんなあたり。
いやー、やはり小学館のルビ振りで構成するのは書式として
非常にムズカシイデスネー。予定の半分で用例出すのは
控えますが。
まあこの相克をどう昇華しストーリーとして進展させていくかが
いってみれば「ライジング!」序盤の部分からの醍醐味。
まあ「ライジング!」読み終わったら、この続きは書きます。
次は今度こそ「雑居時代」であるといいんですが(しかし
その前に既に「ざ・ちぇんじ!」は上下巻のコバルト文庫版の
要点を抜き出したノート写経が見つかっているので何とも)。