【コラム】幼児の疲れサインと回復方法
保育園栄養士のとろみです。
疲労はこれ以上動き続けると体に害が及ぶという、体が発する1つのアラートです。
軽い疲れから慢性的な疲れまで、疲れ方はそれぞれ。
回復する方法も、睡眠や入浴方法、食事、運動など様々存在し、環境や気分に応じてチョイスするといいです。
ただし、1~2歳の子どもは自我が芽生えていくいっぽうで、まだ自己表現の方法が拙く、思い通りに自分を表現できない成長過程ですので、疲れも表現できないと思います。
そこで今回は、疲れの兆候や食事にフォーカスした疲労を軽減する方法を紹介します。
疲労は子どもたちだけの問題ではありません。
育児に仕事に日頃頑張っているママとパパのお役に立てると幸いです。
幼児の疲労の兆候とは?
機嫌が悪くなる
急に泣き出したり、不機嫌になったりすることがあります。これは疲労からくる情緒不安定の兆候です。
集中力の低下
おもちゃや活動に対する関心が薄れ、集中できなくなることがあります。
食欲の低下
疲れていると食欲が減退することがあります。食事に対する関心が薄れる場合があります。
行動の鈍化
動きが鈍くなり、活動的でなくなることがあります。また、しばしば休憩を求めることもあります。
睡眠の質の変化
昼寝の回数や時間が増えたり、夜間の睡眠が不安定になったりすることがあります。
回復方法の結論:疲労からの回復、また早めに取り除くための栄養素は、ビタミンB1
、ビタミンB2、カルシウム、鉄、EPA・DHA
疲労には、慢性疲労、脳疲労、肉体疲労、季節的疲労などがあり、それぞれにおすすめの栄養素を紹介します。
慢性疲労
休日にたっぷり休養をとっても回復しない状態が長期で続く状態
おすすめ栄養素:緑黄色野菜 +酢、梅干し(クエン酸)
緑黄色野菜はビタミンCやミネラル(カルシウム)が豊富なので鉄の吸収率もアップさせます。
酢や梅干しにはクエン酸が含まれています。体力増進の効果も期待できるので夏バテ防止にも最適です。
レシピ:ピクルス
脳疲労
学校、塾、習い事に加え、ゲームやスマホの長時間利用など、子どもたちの脳は常にフル回転。疲れが脳にダメージを与えます。
脳の60〜65%は脂質でできているといわれるほど、脂質は脳にとって重要な存在。脂質はカロリーも高いので質の良い魚からの摂取がおすすめです。
おすすめ栄養素:EPA、DHA
レシピ:鮭の醤油漬け
肉体疲労
たとえばジョギング後や肉体労働の後など、身体を動かした後にくる疲れ
おすすめ栄養素:ビタミンB1 +アリシン
例えばビタミンB1は豚肉、うなぎなど+アリシン(ニンニク、ネギ、ニラなどの匂いが強い野菜)
ビタミンB1を取ろうとして摂取しすぎてしまうと食事バランスが悪くなってしまうのでサラダなどをプラスしてくださいね。
レバーには鉄分が含まれていますが、鉄分が不足すると慢性的な疲労につながります。レバーのような鉄分豊富な食材を積極的に摂りましょう。
レシピ:豚レバー炒め
季節的疲労(夏バテなど)
唐辛子、キムチ、スパイス、長芋など
キムチは食欲が出ない時にもおすすめの食材です。特に夏の暑い時期には水分の多い食べ物もおススメです。
レシピ:ピリ辛のかつおユッケ丼、いんげんとちくわ炒め
いかがでしたでしょうか?
即効性のある食べ物はなく、食べたらすぐに元気になるというものではなく、日ごろから継続して摂取することが大切です。
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