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ピ~やん
2018年10月20日 16:52
溢れたあなたの涙を集めるのはそこに綺麗な菫が咲くから僕はそれをステンドグラスの花瓶に生けよう遠くのやまびこに耳を澄ますのはあなたの声かと期待してしまうから自分の声と気づくまでは大通りでふと振り返るのはあなたに似たひとを見たからそのひとは行ってしまった11月の雨に濡れているのは心臓から溢れる血を海へ流すため12月の雨になってあの街を濡らすだろう記憶の中のあなたの手を握
2018年10月2日 23:04
意志の弱い僕はこの日も帰り道に煙草を買う。吸い慣れたラッキーストライクのライト。家に帰り、熱いコーヒーを入れて、ライターで煙草に火を点ける。コーヒーはインスタントだし、ライターはコンビニで買った130円の使い捨て。 持ち主に似て彼らもまた安っぽいレプリカント(量産品)だ。しかし彼らには役割がある。少なくとも僕にとっては必要なものだ。誰の役にも立てない僕とは違う。僕は僕の役にも立てない