浸りたいわけじゃない罪の償い方を教えてください(日記20)
数年ぶりに父の誕生日におめでとうのメッセージを送ったときの、迷子センターの放送を自覚したこと、途方もない夕暮れの中を歩いていくことの、暖かさと冷えた指先を知らされる時間にありました。
中途半端なことをしているんだ、と思ってそれならじゃあ大きくどちらかに傾けばいいと思っても、これから優しくあろうとしても、完全に過去は許せないのなら、そちらに傾いてもどちらにせよ中途半端なのではないかと思います。
それでも、傷つけ続けることができず、このアパートの家賃も大学の学費も、父のお金で生まれている時点でそれもまた断ち切らない限り中途半端だし、それができない今の私がダメなのだと思います。
わたしはこの傷の罪【傷つけたことと、傷つけたことによって傷ついたこと】に浸りたいわけじゃないのに、この罪を償えないことを知ってああこれが映画で見るような【償い】か、とようやく納得した気持ちになりました。
償えないから罪なんだろう、と気づいた瞬間に
頬を殴る幼少期の風とこれからのワタシに挟まれる