#220 《誰かの居場所を作る》そこが私の居場所になった。
私の居場所はどこにもない。
私はいつも1人ぼっち。
寂しい。不安。悲しい。
落ち着かない。
人が怖い。人に疲れた。
そうだ!!
私の事を誰も知らない土地で暮らしたい。
そんな気持ちから私は北アルプスの
山小屋で住み込みで働く事を決めた。
写真で見た涸沢カールの美しい景色に
『私はここに行きたい』と思ったら
もう止まらない。
仕事を辞めて山小屋に手紙を書いた。
まだ一度も行ったことのない会ったこともない
小屋番の方から手紙の返事をもらい
その夏。私は山小屋に住み込みで
働くことが決まった。
しかし、私の期待は裏切られ
山小屋での生活は小屋番の人と家族のように
常に一緒にいる生活。
私の部屋は8畳の部屋に女性が7人。
私のスペースは畳一枚分。
あー。もー帰りたい。
そんな気持ちになりかけたけど、これが不思議。
家族のように共に時間を過ごすのに全く人のことが気にならない。むしろ心地いい。
みんなが自由に生活してて
人の事より自分の事を。
言いたい事は言う。
話しても話さなくてもいい。
1人でいても仲間といてもそれは自由。
あなたが決めること。
そんな感じでした。
人は私の事を気にしてないし、
人は私に期待してない。
私が気にしなければ
どんな事もどんどん忘れていく。
そんな事は気にする必要もなかった。
だから私はもっと自由でいい。
《自分の居場所は 自分の心が作るんだ》
これが私が初めて自分の中に自分の
安心安全な居場所を見つけた瞬間でした。
この不思議な感覚は
その後の私の意識をガラリと変えてくれた。
しかし、
山小屋生活が終わると
私は少しずつ 私の居場所はない。
ひとりぼっちという思考にのまれて
振り出しに戻っていました。
その後も人に疲れた、人が怖い。
結婚しても、子供を授かっても
私の居場所なんてどこにもない!と
不安定な心でしたが
《私は変わりたい!》と
とりあえず何でもいいから!と はじめたヨガ。
気づけばヨガ講師として8年が過ぎ生徒さんは
地元で暮らす50人を越える生徒さんがもう
何年も継続して私のヨガ教室に来てくれる。
自分の為のヨガが私暮らす土地の人達の健康と
笑顔に繋がっていると気づけたのは
もう何年も通ってくださる生徒さんから
『ここに来ると元気になれる』
『先生のヨガは気持ち良いからやめられないよ』そんな言葉をもらうたびに
あれ?
『こんな私でも人のお役に立てるんだ』
この実感は私の人生を大きく変えてくれました。
・どうせ私なんか。
・私はダメ人間。
・私には出来っこない。
・私には価値がない。
・私は幸せになってはいけない。
いつもこんな風に自分の事を思っていた
私にとって《誰かの何かのお役に立ててる》と
言う実感は衝撃的でした。
そんな風に私の意図しないところで
生徒さんの居場所を作ることができたら
そこが
私の安心できる安全な居場所になりました。
そして今では
自分が暮らすこの土地で共に暮らす人の健康と
笑顔を作るお手伝いをしたい!!という
私がヨガをする理由の軸もできました。
すると、それまでまでは
私のようなダメな人間なんて…と
自分責めばかりしていた自分に
そんな風に思っていた自分に『ごめんね』と
素直に謝ることができて私たちは仲直りした。
小さな小さなヨガコミュニティですが
ヨガのレッスン前に私の体験談を交えた
毎日がちょっとだけハッピーになるお話とヨガが
生徒さんの今日1日を気持ちよく笑顔で過ごす
材料になる。
そう信じて今日もコツコツとヨガをすることが
私が直接関わることのできる人の未来のためにできること。それは私の明るい未来へ繋がってる。
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