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#194 『夫はなぜ私が好きなのか?』愛情を受け取れない心は迷子。

なんだそれ??へんなのー!!と
思われてしまうかもしれませんが、

結婚してからの10年間は
『なぜ?この人は私と結婚したんだろう?』
『こんな私で良かったのだろうか?』

こんな事、誰にも言えず心の隅っこには

いつもこの『なぜ??』が頭から離れなかった。

夫はお付き合いしている時から良く私の話を聞いてくれて、いつもうんうん優しく頷く人でした。

でも、私の心の奥には

背中が痒いんだけど手が届かない
何かがいつもありました。

それは、夫は自分の事を話さないので
『何を考えているのか?』
『どう思っているのか?全くつかめない』

だから世の中の好きだったら
普通はこうするでしょ!!

結婚したら普通はこうするでしょ!

私が育ってきた環境では
これが普通なんだけど…

これに当てはまらない私達夫婦は

へん?おかしい?愛されてない??

不安が募る、不信感も募る。

だから

『私を好きな理由がほしい』
『愛が変わらない理由がほしい』

そんな気持ちだったと思う。

中でも一番、私を悩ませた事は

やはりここ!!

『夫は自分の事を話さない』です。

なので、夫が何をしているのか?
人伝いに知ること、
職場での出来事、
元気なかったよ!などなど

周りの人から言われて
初めて知ることもたくさん。

そして決まって言われるフレーズは

『えっ?知らなかったの?』

この言葉が積み木のように積み上がり…
怒りが大爆発!!

これが原因でケンカもしたけど

頭では分かってはいたけど

《人を変える事はできない》を
         強く感じるのでした。

でも…自分の気持ちを
押し殺してまで夫婦でいたいのか?
私の気持ちを何で分かってくれないの??

この時の私は完全に!!

あなたは間違ってる!私は正しい!

と分かち合う気持ちというより
勝ち負けを決めたい戦闘モードでした。

そんなもんだから…
夫は貝殻のように口を閉ざすようになりました。

そんな繰り返しで 10年が過ぎたある日。

私は夫の愛と周りの愛に
包まれている事にフト気づいたんです。

初めから夫婦、家族になれる訳ではなく、

①お互いの『なぜ?』を話す事で
相手が何を考えているのかを知っていく。

②我が家の場合…夫が口を閉ざす事で
私が最も苦手とする『待つ事』を私の学びとして受け止められた。夫は私のような待てない人がいる事を知り私の希望に応えられるように努力してくれた。

③普通ってなんだ??
普通なんてない!私が幸せ!これで良いと思えばそれが私の普通になる事を知った。

④人は人私は私。誰かの人生に乗っかって生きるより、自分に正直に自分の人生を生きる方が楽しい楽!!

⑤あなたは間違っている私は正しい!!という
考えになっていたら要注意!! 
立ち止まって見直そう!!

私は夫と出会い結婚した事で

自分というものを知り、
夫が好きだと言う自分自身のことを
もっと知ろう好きになろう!!と

少しそんな気持ちが芽生えて

10年経って綺麗な花が一輪咲きました。

でもこの小さな花!!

表面には見えないけど《なぜ??》の根っこは
あちこちに広がってて、
根強くしっかりと地面に根付いてます。

そのなぜ?の根っこは
解決すればするほど栄養を蓄えて

なるようになる!
流れに身を委ねよう!
とたくましく育ちました。

夫が私を好きな理由は欲しくなくなり
夫婦仲が上手くいく技術なんてない事も知り、
自分で自分の人生を作る楽しさに出会いました。

このお花の事を
私は何の理由もなくただ好きなんです。

そう思えた時に夫から同じような事を言われた。
どうやら夫は私の事が大好きなようだ。

どんな事も笑いに変えて、

コーヒーカップが飲みっぱなしで
いつもテーブルに置きっぱなしな事も、

ランニングの洗濯物が多い事も、

すぐに走りに行っちゃう事も

どんな事もまったくもー!!と歳を重ねれば
重ねるほど好きになる。愛おしく思える。

40歳を過ぎて強く感じる事は

確実に死に向かっていること。

これは紛れもない真実で

体と心の変化からそれを強く感じるけど

なぜが心は若返っている。

今がどんな状態でも私は私を見捨てない。

それと同じように

ごちゃごちゃ理由なんていらなくて
ただただ家族が愛おしい。

更に10年後どんな気持ちで私はいるのか??

noteにメモメモ。

10年後の自分に会えるのが楽しみだ。

#創作大賞2024 #エッセイ部門

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