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はじめて絵本作家さんにファンレターを描いてみる

今年からぜひやりたいと思っていることに、ファンレターを出す、というのがある。きっかけは、たらればさん(@tararebaa722)さんの以下のツイートだ。

単行本なら奥付(最終ページ)にある出版社の住所に、署名と作者名+担当者宛で手紙送付、が最高で最強です。雑誌掲載作品なら雑誌の末尾に。WEB掲載作品は編集部のメールアドレスへ送りましょう。ガチで作品と作者の寿命が伸びます。その声援が燃料なので。

2022/08/02 @tararebaa722

考えてみると、大好きな本、人生が変わるほど影響を受けた本がたくさんあるのに、一度も作者に手紙を書こうとしたことがなかった。作者という存在をどこかもっと遠い存在だと思っていて、一読者の気持ちなんて些細なことに違いないと思っていた。でもファンレターに燃料となるだけの意味があるなら、ぜひ書きたい。そう思って最初に選んだのが、この絵本である。

この絵本なら瞬時に熱く語れる!と最初に思いついた。


拝啓 石井聖岳様
はじめてお便り差し上げます。〇〇と申します。私は 2 歳 4 ヶ月の男の子の母で、石井さんが描かれた「とらのこさんきょうだい かえうたかえうたこいのぼり」の大ファンです。大寒の折、こいのぼりには程遠い寒さですが、毎日毎晩「かえうたかえうたこいのぼり」を読んでいます。息子はこいのぼりが大好きなので、図書館で、タイトルに「こいのぼり」が含まれる絵本をごっそり借りてきたところ、一番大好きになったのが、石井さんの絵本でした。息子にとって人生で初めて自分のかえうたを自作したのも、この本がきっかけです。道路にチョークで「ヘビより長いこいのぼり」の絵を描いたり、「家よりでかいこいのぼり」を描いたりして遊んでいます。夫もこの本がとても好きで、作中でこどもたちに振り回され、くたくたになりながらみんなをおんぶして家に帰るお父さんに、とても共感しているようです。息子のこいのぼり愛を見ていたら、私もなにか作りたくなり、先日「ズボンのようなこいのぼり」を作りはじめました。息子のズボンに、フェルトでこいのぼりの目や鱗をぬいつけるだけですが「履いたら勝手に動き出す」ズボンになってくれるかとワクワクしています。石井さんの絵と色彩がとても大好きで、ついファンレターを書きました。また新しい絵本を描いてくださるのを、息子と夫ともども心待ちにしております。例年にない寒さの今日この頃ですが、石井さんもぜひご自愛ください。かしこ

拝啓とかかしこなんて書いたのはいつぶりだろう。そもそも文章を書くのをパソコンやスマホでばかり書いていたので、手書きで書いたのが久しく、消しゴムの在り処さえ、すぐにわからなかった。講談社宛に送ったけれど、作者の石井さんにはいつ届くだろうか。届いても届かなくても、感謝と感動を文字にしたら、なんだかすっきりしたのだった。


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