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英語の基本動詞: たくさんの表現を生み出す魔法のことば
英語講師のToriです。
英語を学ぶ上で、基本動詞をマスターすることは、英語力アップの最短ルートです。例えば、「go」や「get」といった基本動詞を使いこなすことで、なんと何千通りもの表現を作り出すことができるのです。まさに魔法の言葉ですよね。
本記事では、基本動詞の持つ「コアイメージ」に焦点を当て、どのようにその力を活かして様々なシチュエーションに対応できる表現を作り出すのかをご紹介します。
基本動詞で多彩な表現ができる理由
英語の基本動詞は、その多くが抽象的な意味を持っています。例えば、「go」という動詞は、「行く」という物理的な移動だけでなく、状況や時間の進行にも使われます。このように、基本動詞の「コアイメージ」をしっかり理解することで、さまざまなシチュエーションに適応できる表現を学ぶことができます。
基本動詞を使いこなすことは、英語脳を育てる第一歩であり、ネイティブに近い感覚を養うためには欠かせません。今回は、特に頻繁に使われる「get」「have」「make」「take」「go」「come」の基本動詞を中心に、そのコアイメージを深掘りし、実際に使えるフレーズを紹介します。
英語の基本動詞6選
以下に紹介する6つの基本動詞は、日常的な会話でもよく使われます。その使い方を知ることで、英語力が格段にアップします。それでは、実際に一つずつ見ていきましょう。
1. Get(手に入れる・変化する)
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「get」の基本的な意味は「手に入れる」ですが、それだけではなく、実はもっと幅広く使える便利な単語です。「get」には、物事や状況が変化して「~になる」ことを表す意味もあります。この場合、「何もない状態」から「いる/ある(be)」や「持っている(have)」といった状態に変わるイメージで考えるとわかりやすいです。以下に具体的な例を挙げてみます。
例文:
状態が変化する(beへの変化)
"The weather got better in the afternoon."(午後、天気が良くなった。)
「天気が悪い状態」から「天気が良い状態」への変化を表しています。
物を手に入れる(haveへの変化)
“I got the book yesterday."(昨日、その本を手に入れた。)
「本を持っていない状態」から「本を持っている状態」への変化を表しています。
基本動詞は、前置詞を組み合わせることで、さまざまな動作を表現できます。前置詞は、空間や時間、動きなどの関係性を表すために使われる単語です。基本動詞と一緒に使われる前置詞には、主に次のようなものがあります。
in: 「内側」「中にある」というイメージ。空間的な「中」を示すだけでなく、時間の「内部」や「状態」の継続にも使われます。
out: inとは反対に「外に」「外側へ」「広がる」というイメージ。物理的な「外へ出る」動きだけでなく、範囲を広げる・明らかにする意味でも使います。
on: 「表面に接している」「上にある」というイメージ。物理的な接触だけでなく、時間の「特定の日」や「予定」などにも使われます。
off: onとは反対に「離れる」「外れる」「取り外す」というイメージ。物が「離れていく」感覚や、物理的な「切り離し」を表現します。
at: 「特定の場所」「特定の時間」に焦点を当てるイメージ。場所や時間を指定する際に使われます。
to: 「方向」「目標に向かって進む」「目標に到達する」というイメージ。物理的な移動に限らず、抽象的な目標に向かう時にも使われます。
up: 「上へ」「上昇する」というイメージ。位置が高くなることを表すだけでなく、「完成させる」「近づく」などの意味にも使われます。日本語の「〜仕上げる」と近い感覚です。
(upは副詞として使われることが多いですが、前置詞と同じく基本動詞との相性がとてもよい単語です)
それでは、基本動詞「get」と前置詞で実際にどのような表現ができるのか、見てみましょう。
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