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読み返したくなる本「嫌われる勇気」

最近、「嫌われる勇気」という本を読みました。

少し前にとても話題になり、今でも"おすすめの本"と検索したときに必ずと言って良いほど紹介されています。

私もネットでおすすめされてる方がいらっしゃったのを見て、気になり読んでみました。


内容は
哲学を探究しアドラーの教えを伝える哲人 
         ×
強い劣等感、いつも自己嫌悪に陥っている青年


この2人の対話を読み進めることでアドラー心理学の思想を分かりやすく解き明かしてくれるというものです。

心理学の本にはとても興味があったものの、難しいというイメージが大きくてなんとなく避けていました。

でも、この「嫌われる勇気」は物語のように2人の会話を読み進めながら客観的にアドラーの心理学について考えられたので読みやすかったです。

内容は読みやすいですが、アドラー心理学を理解したり実践するには一度読んだだけでは追いつかないと感じました。

手元に置いて何度も読み返したい一冊です。
贈り物にも良いかもしれません。

対話のなかで哲人は
人は変われる、世界はシンプルである、誰もが幸せになれる
と言います。

哲人の主張に対して青年は納得がいかず、真っ向から否定しぶつかっていきます。

青年は幼い頃から自分に自信が持てず、出自や学歴、容姿について強い劣等感を持っており、過剰なほど他者の視線を気にしてしまうところがあります。

この青年がなかなか生意気で驚きましたが、青年が怒りながら哲人の意見を否定する様子を見て、逆に私は冷静になって話を聞くことが出来た気がします。

最近よく耳にする自己肯定感という言葉。
私も自己肯定感を上げたいと思っていました。

しかし、アドラーの教えでは必要なのは自己肯定感ではなく自己受容

自己受容とは出来ないことがあった時、その「できない自分」をありのまま受け入れ、できるようになるべく、前に進んでいくこと。

だそうです。

出来ないことに対して「わたしはできる」と暗示をかけ、自分に嘘をつくものではないという言葉にとてもしっくり来ました。


また、人生とはいまこの瞬間をくるくるとダンスするように生きる、連続する刹那だとも言っています。

踊ること自体が目的であってダンスによってどこかへ到達しようというのではなく、目的地は存在しない。

「いま、ここ」に強烈なスポットライトを当てていたら、過去も未来も見えなくなる。

人生は連続する刹那であり、過去にどんなことがあったかや未来がどうであるかなど「いま、ここ」で考える問題ではない。

「いま、ここ」にスポットライトを当てるというのは、いまできることを真剣にかつ丁寧にやっていくこと。

この意味を私自身がしっかり理解出来たか分かりませんが、この言葉に救われたような気がしました。

物語の最後で、人生に迷ったときに必要になる「導きの星」という言葉が出てきます。

本を読むなかでこの言葉を見つけて頂きたいのでここでは書けませんが、この本を読んで良かったと思っています。

ここで紹介した以外にも哲人からたくさんのアドラーの教えを聞くことができます。

私はもっとアドラー心理学をしっかり自分のなかに落とし込みたいと思いました。

今回は図書館で借りたので、購入して手元に置きたいと思っています。

"人生に迷っている、人間関係に悩んでいる、変わりたいという方"…だけではなく、みなさんにおすすめしたい一冊です。

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