百合SFについて

はぁああああ百合が足りない～～～～～～～～っとぶらぶらしていた本屋さんでこちらを見つけました。

アステリズムに花束を　百合ＳＦアンソロジー (ハヤカワ文庫JA)

どんぴしゃすぎる。

裏世界ピクニックはアニメで見ました。
たぶん、きっと、あんな感じの、素敵な百合があるのだろうと期待して購入。作家陣に、裏世界ピクニックの宮澤伊織さんももちろんいらっしゃいます。

狙い通り、宮澤先生の作品「キミノスケープ」、ごりごりの百合百合！ってかんじじゃないけど、いい感じ!
ちょっと難解な語彙が多いけどキャラの関係性が大変良い草野原々先生の「幽世知能」よきよき。
わああああマイレジェンド推し「カーミラ」のオマージュ作品伴名練先生の「彼岸花」よいですよいですありがとうございます・・・・！！！！

ときて。
最後の最後。
小川一水先生の「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ」

すっき！！！最後の最後にさわやかさが残る読後感。
ありがとう！ありがとう！
男女ペア（夫婦）で乗る宇宙船で宇宙生物の魚をとる漁が産業となっている星で
船を操縦するツイスタ（男性）、想像力によって特殊な粘土で網を作り魚を捕獲するデコンパ（女性）という仕組みが大前提になっている社会。
主人公テラは数に限りがある漁船をもつデコンパで、ペアとなってくれる人を探してお見合いしたがうまくいかず、たまたまそれを知ったダイオードという少女がツイスタとして一緒に漁をしたいと言い出して…
周りからは遊びだなんだと云われながらも実績を出し、自分たち2人で漁をしていこう！！！とするお話。
ああーこの二人のこの先が見たい・・・幸せになってほしい、これでもかといちゃついてほしい・・・

と妄想していたところに
優秀なツイッターの広告様が。ポコン。

網は打てるけど男が苦手、船は飛ばせるけど船がない。組むはずがなかった女二人が宇宙漁船で漁に出る、ガス惑星雲海百合SF「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ」2巻、発売しました。2022年2月16日。https://t.co/eNhBxTsFjGhttps://t.co/nXE2Df2mF8 pic.twitter.com/4iZolXZBAB

— 小川一水 (@ogawaissui) February 16, 2022

「２まででてるじゃんっっっ！！！！」

ということで本屋さんに急ぎ購入しました。

ツインスター・サイクロン・ランナウェイ (ハヤカワ文庫JA)

ツインスター・サイクロン・ランナウェイ２ (ハヤカワ文庫JA)

大変良いです。
是非是非、読んでほしい。

男性優位な社会で大きな体がコンプレックスで
周りに扱いづらいといわれ続けたせいで委縮してしまっているテラさんが
お人形さんみたいな小さくてほっそりした可愛い見た目に反してかなり破天荒なダイオード、ダイさんと出会って、
相方の技術が追いつき、自由に革新的な漁をしていく様が嬉しい。
それでも漁は男女の夫婦で・・・と言い続ける社会が、現代社会と被って余計に応援したくなっちゃいますね。

次巻も出てくれますように！！