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ポール・オースター『幻影の書』

「何かを捨てて逃げること」

サイレント映画最後の喜劇俳優ヘクター・マンの失踪と生涯をめぐるこの物語は、大切な人の死に直面した人間が本当の意味で生き直すまでの自己省察を描くポール・オースターと映画の共犯関係をひとつの形で成し遂げている作品である。
私はその希望とともに生きている。

「人は追いつめられて初めて本当に生きはじめる」

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